「お前の呪いはもう解けている!」
漫画「北斗の拳」のケンシロウが実在するならば、間違いなくそう口にしたと思われるのが、お笑いコンビ・霜降り明星の粗品の「友人」で、馬券の生涯収支マイナス2億円君(マイ億君)の「粗品の呪い」だ。スポーツ紙記者が言う。
「そもそも『粗品の呪い』が競馬ファンの間で話題になり始めたのは、21年の有馬記念から。22年3月の金鯱賞で30連敗以上だった予想を的中させて『生涯収支プラマイゼロ君になる日も近い』と自身のYouTube動画でコメントしていました。その後の春のGIシリーズは、ことごとく本命馬が敗れた。しかもただ負けるのではなく、桜花賞は18着、皐月賞が16着の大惨敗。1番人気馬を指名した大阪杯のエフフォーリアが9着、ヴィクトリアマイルのレイパパレも12着でした。極め付きはダービーでドウデュースやイクイノックスを抑えて1番人気に支持されたダノンベルーガが4着と、馬券圏外に沈んだ。まさに昨年の春は『粗品の呪い』が吹き荒れていましたね」
その呪いは翌週の安田記念でいったん解け、勝ったソングラインの鞍上・池添謙一がレース後に「粗品さん おめでとう」とツイートしたほどだが、22年上半期の回収率はわずか14%。10月には「本当にお金がない」ことを理由に「生涯収支マイナス1億円君」の引退を発表したものの、翌週には「生涯収支マイナス2億円君」として電撃復帰した。
粗品の予想に乗れば惨敗するという「粗品の呪い」。ではその後、呪いの「効力」はどうなっているのか。競馬ライターが驚くべき数字を明かす。
「今年の予想に限れば、23レースを予想して、的中が5レース。1月の日経新春杯では3連単9万6330円、先日の桜花賞でも3連単1万3220円の万馬券を的中させています。そもそも本命馬の成績が〈4・4・2・14〉ですから『競馬芸人』としてはかなり優秀だと思いますよ」
この変貌ぶりはどうしたことなのか。昨春は競馬専門紙でコラムを執筆するほどの競馬好きだけに、2歳王者2頭が不在で混戦模様の皐月賞は、呪いの解けた粗品…の友人にノッてみるのも手か!?