「史上初の『M-1グランプリ』2回制覇に挑戦するということは、ありえるんでしょうか。個人的には、挑戦する姿を見てみたいです」
これは、せいやと粗品からなるお笑いコンビ・霜降り明星のYouTubeチャンネル〈しもふりチューブ〉に、視聴者から届いた質問である。さて、2人はどう答えたか。
「ウケへんのやろな、冷たくて、お客さん。それさえなかったら、チャレンジするのもええけどな…」
そう消極的な粗品に「ストーリーいるかもな」と同調するせいや。
「『M‐1』獲って、2冠欲しいってだけじゃ、追い風来うへん気すんねん。例えばやけど(2人が)殴り合いのケンカして、1回活動休止みたいな、ほんで半年くらい休んで、もう1回ゼロから頑張ります、みたいなんで『M-1』出たら、いけそうな気はするけど…」
さらには、粗品が病気で1年休養し、復帰初舞台が「M-1」予選ならドラマを演出できるのではないかと、想像を膨らませた。
中川家(剛、礼二)が初回大会で栄冠を手にして以降、昨年のウエストランド(河本太、井口浩之)まで、過去18組の優勝コンビを生み出した「M-1」。08年優勝のNON STYLE(石田明、井上裕介)が09年に、09年優勝のパンクブーブー(佐藤哲夫、黒瀬純)が10年に、それぞれ2連覇を狙って出場し、共に決勝進出したが、結果は3位。2回優勝した前例はない。
霜降り明星の考察はおおむね的を射ているようで、2回優勝となれば、お笑い界の偉業中の偉業になろう。
「霜降り明星が優勝したのは、コンビ結成5年目の2018年。若くしてブレイクしたわけで、『M-1』の出場資格が『コンビ結成15年以内』であるように、2028年まで出場の可能性を残しています」(お笑い関係者)
いつ「2人の殴り合い」が勃発するのか──。
(所ひで/ユーチューブライター)