松田聖子が所属レコード会社を通じて、中央大法学部通信教育課程を卒業したと明らかにした。松田は東京都文京区の中央大学後楽園キャンパスで、3月24日に開かれた同課程の卒業式に出席。入学と卒業のいずれも事後報告になったのは、他の同級生に迷惑がかからないように、との松田の配慮だったという。
中央大学法科大学院教授を務める野村修也弁護士は自身のSNSで、1歳上の後輩を大絶賛した。
〈中央大学法学部通信教育課程は受講スタイルが違うだけで、通学生と変わらぬ教育が行われております。そのため卒業は容易ではなく大変な努力が必要です〉
というのも、大学のキャンパスは八王子のほかに市ヶ谷や駿河台、茗荷谷、後楽園といった都心部に点在。校庭がない附属中学・高校は「昼間定時制高校」であるほか、法学部の通信教育課程も都心のキャンパスに通うスクーリングとオンライン授業を組み合わせる形式で進められる。特に3~4日間、集中して講義を受ける「短期スクーリング」は朝9時から夕方までぶっ続けで授業を受け、最終日の試験をクリアしないと単位がもらえない、というハードスケジュールだ。
このため、一般生徒でも4年で卒業するのは厳しく、ましてレコーディングやライブ、ディナーショーの多忙なスケジュールを縫っての4年間での卒業となると、松田は短期スクーリングの単位を落とさなかったほか、寝る間を惜しんでレポート提出に取り組んでいたことが伺える。
松田を40年間、追いかけてきた芸能記者によれば
「中央大学に入学した翌2021年の12月、愛娘の沙也加さんが札幌市内で転落死しました。その一周忌を前にファンクラブ会員限定で開かれたトークイベントでは、ファンの前で『沙也加に会いたい』と泣き崩れた。当時の聖子は激痩せしたと体調を心配する声がファンの間で上がっていたんですが、その間も大学に通い続けていたとは。スクーリングで一緒になった学生の中には、沙也加さんを重ね合わせてしまうような女子学生もいたことでしょう」
それでもモチベーションを保つことができたのは、彼女自身が数多くの訴訟に巻き込まれた苦い経験からではないかと、この芸能記者は続ける。
「あのアラン・リードの逆セクハラ訴訟に暴露本、本人が手掛けたブランドやコンサートグッズの偽物販売をめぐるトラブル、2度にわたる事務所独立、そして2度の離婚に3度の結婚…と波乱万丈の人生を送っていますから。法律の知識がなかったばかりに、人知れず悔しい思いをしたこともあったのでは」
1980年代から40年にわたり、トップアイドルを爆走する上に法律知識まで得たとあっては、芸能界最強。もう聖子ちゃんしか勝たん。
(那須優子)