「照ノ富士はもうお腹いっぱいでしょう。もうちょっと頑張る気力はあるかな」
元関脇・貴闘力が自身のYouTubeチャンネル〈貴闘力部屋〉(3月26日)で「照ノ富士、引退の危機」に言及した。
横綱・照ノ富士は、古傷を持つ両膝に厚く巻かれた白い包帯がトレードマークになっている。大阪で行われた春場所では、7日目に休場届を提出。師匠の伊勢ケ浜親方は「膝より腰が痛い。本人は『力が出ない』と言っている」と説明していた。持病の糖尿病が悪化することもたびたびあり、調整は苦難を極めている。
昨年5月場所で引退したジョージア出身の元大関・栃ノ心に、貴闘力は尋ねた。
「33、34歳で若手がどんどん上がってきたら『もういいかな』って気持ちにならなかった?」
「勝てると嬉しいですけど、負けてもそんなに悔しくない気持ちになってきたんですよね、34、35歳くらいですよね。そうなると、引退が近づいてきたかなって気持ちになってくるんですよね」
照ノ富士の通算成績は、77場所で509勝267敗188休。幕内成績は47場所で352勝199敗154休。横綱になってからは16場所で100勝32敗108休と、休場が勝ち数を上回っている。
今年33歳を迎え、長らく一人横綱を務めてきた照ノ富士。春場所に優勝した弟弟子の尊富士に負けじと奮起するか。それとも若手の台頭に「もういいかな」と思うのか。
(所ひで/ユーチューブライター)