中日が2891日ぶりに単独首位に立った。4月9日に横浜スタジアムで行われたDeNAとの首位攻防戦では、2試合ぶりに先発復帰した中田翔が3打点を叩き出す大活躍。試合後、立浪和義監督は「まだ10試合ですから」と言いながらも、
「変わったドラゴンズで、ここまで戦うことができている。選手も自信になっている」
と手応えをにじませた。
変わったのは選手だけではない。立浪監督が昨季優勝した阪神・岡田彰布監督を見習い、試合中に「ある物」を取り入れているのだ。それがキレキレの采配の要因になっていると、スポーツライターは語る。
「試合中に『鉄分』が含まれたサプリを、たびたび口にする姿が目撃されています。鉄分が不足すると赤血球やヘモグロビンが作られなくなり、集中力の低下やイライラ、食欲不振などの症状が現れます。今季は勝負どころで落ち着いた采配を見せており、昨年とはまるで別人のよう。攻撃にとらわれず、大事を取って4月7日の広島戦で中田を休ませたことが、9日の3打点に繋がった。采配が冴えているのは、集中力がアップしているからかもしれません」
昨年は阪神・岡田監督が毎イニング「パインアメ」を舐めていたことが、大きな話題になった。岡田監督はその理由を「集中力を持続させ、采配に没頭するためには欠かせない」と語っている。
岡田監督を見習って、格段に集中力をアップさせた立浪監督。ガラリと変わった采配で、2年連続最下位からの脱出といきたい。
(ケン高田)