国内女子ツアーの「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」が4月7日、埼玉県鳩山町の石坂ゴルフ倶楽部で最終日が行われ、2000年生まれの阿部未悠が8バーディー、1ボギーの65をマーク。通算15アンダーで、ツアー初優勝を成し遂げた。
14番から4連続バーディーで、佐久間朱莉を逆転。西村優菜、古江彩佳、吉田優利に次ぐ、「ミレニアム世代」で4人目の優勝者となった。ゴルフジャーナリストが好調の理由を解説する。
「ティーショットが安定していてのフェアウェーキープ率が高いのが特徴です。持ち球はドローですが、球筋を変えてショットを打つこともできます。ずっと小祝さくらや上田桃子と同じ辻村明志コーチに師事していましたが、2023年開幕前から目澤秀憲コーチのアドバイスを仰ぐようになりました。厳しい指導もありますが、素直な性格でそれに応えるすごい成長曲線を描いていますよ」
中高一貫の第一学院高校博多キャンパスに通っていたことから、プロ野球のソフトバンクホークスのファンで知られている。その縁で、オフにはホークスの甲斐拓也捕手と大分県で合同トレーニング合宿を張った。
「プロとしての心構えや下半身の重要性を説かれて、転換点となりました。競技を始めた頃の原点に戻れたといいます。甲斐選手とのトレーニングや交流なしでは、優勝はなかったでしょう」(前出・ゴルフジャーナリスト)
趣味は写真撮影。本格的なカメラを手に野生の鳥を追っかける「おっとり系の山ガール」でもある。今年の目標は複数回優勝だという阿部から、ますます目が離せない。
(渡辺優)