今シーズンの巨人は、阿部慎之助監督の指示によるバント作戦が多く見られる。この采配を、2人の専門家が分析した。
まずはスポーツ報知の水井基博デスクだ。YouTubeチャンネル〈報知プロ野球チャンネル〉で言及したのは、大城卓三のプレーだった。
それは4月2日の中日戦。延長11回の末に4-3でサヨナラ負けを喫した阿部監督は、4回の攻撃でスリーバントを失敗した大城のミスを挙げ、
「あれが全て。最後、野球の神様が怒ったな」
憮然とした表情を浮かべたのだが、
「擁護するわけじゃないですよ。失敗したものは、失敗なんです。ただ、大城選手、巨人の中ではバント上手い方なんです」(水井氏)
大城が昨シーズン記録した21犠打は、セ・リーグ最多だ。
「(高橋)由伸さんと一緒に見てて『ハマッちゃったな』って。ドロ沼から足が抜け出せないぐらいに…」(水井氏)
一方、昨年まで巨人のコーチを務め、今年から子供たちに野球指導するスクール「ジャイアンツアカデミー」の校長に就任した元木大介氏の見方はどうか。自身のYouTubeチャンネル〈元木大介チャンネル〉では、次のように語っている。
「阿部監督の野球だから、外がああだこうだ言う必要もないと思ってます。1点をまず取りにいく、スコアリングポジションに(ランナーを)置くっていうのもあると思うので…。ただ失敗してるんで『バントさせすぎだ』とか(自身のYouTubeに)コメントも多いんだよね。しまいには『川相、何やってんだ』とかさ」
世界記録となる通算533犠打で「バントの神様」の異名を取った、川相昌弘内野守備コーチも聞いてビックリの、飛び火コメントだ。
阿部監督の手堅いバント野球は今後、どう展開していくのか。
(所ひで/ユーチューブライター)