時には険悪なムードになり、激しい口論を展開したこともあるが、最後は名コンビとして「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」を卒業した太川陽介と蛭子能収。太川がそんな相棒について、自身のYouTubeチャンネル「ルイルイちゃんねる」で赤裸々に語っている。
「これまでいちばんキツかった旅」について聞かれると、太川は山口駅をスタートして高知の室戸岬を目指した第17弾を挙げ、
「1日に23キロ歩きました。僕にとって、あの23キロは本当にしんどかった。しまなみ海道は島の中は路線バスなんだけど、島と島の間は高速道路だから乗れない。歩いて渡るしかないんです。そんで、橋は島の上の方に架かっているんですよ。だから1キロぐらい上がって橋を歩いて、また降りて路線バスに乗って、というのを繰り返して23キロ歩いた」
最後はマドンナの宮地真緒が泣きながら歩けないと訴えたため、まだ時間はあったものの、そこでその日は終了になった。ここで太川はふと蛭子のことを思い出し、
「蛭子さんはひと言も文句を言わずに歩くんだよね。『そんな歩けないよ』って最初は言うんだけど、一度も『やめよう』とか『もうなんともならない』と言ったことはないんだよ」
太川の告白はさらに続く。
「バス旅が終わった時、蛭子さんは69か70(歳)ぐらい。今の僕より4歳上。最近、僕だってしんどいのに。蛭子さんは歩き出したら一度も文句を言ってない。今、思い出した。尊敬するな。大したもんだなぁ」
なんと、今ごろになって蛭子を絶賛したのである。この言葉が蛭子に届くといいのだが…。
(鈴木誠)