芸能

九九を知らないTravis Japan松田元太が「真正おバカ」で一点突破する「珍しい人気」

 Travis Japan松田元太の躍進がめざましい。

 4月1日からは「ぽかぽか」(フジテレビ系)の新レギュラーに抜擢。その日のゲスト、堺正章への質問として「何か得意な教科とかってありますか」と問いかけた。

 堺は3月末、19年半も出演した「世界一受けたい授業」(日本テレビ系)が終了したばかり。傷に塩を塗るような質問に対し、堺は次のように説教した。

「なんで俺がここで教科を言わないといけないんだよ。もうちょっと芸能界に関係ある話を聞け」

 松田は「呼び出し先生タナカ」「芸能人が本気で考えた!ドッキリGP」(いずれもフジテレビ系)といったバラエティー番組に進出。「ザ!鉄腕!DASH!!」(日本テレビ系)にも不定期出演するなど、徐々に世間に浸透しつつある。

 そんな彼がブレイクしたキッカケは「人志松本の酒のツマミになる話」(フジテレビ系、現「ツマミになる話」)での九九の暗唱だった。

 昨年6月、6の段を「6×3=24」「6×4=25」「6×5=25」「6×7=72」などと見事なまでに間違い続ける。同じく昨年10月に出た際も九九が言えず、スタジオを騒然とさせた。放送作家が分析する。

「最近はバラエティー番組でのブレイクのキッカケが、つかみづらくなっています。それは相対的に、ドラマに比べてバラエティーのプライオリティーが下がっている証拠。その中にあって注目されたのはやはり、九九のおかげでしょう。バラエティー界で何周もされてきた『おバカキャラ』での人気獲得は、稀有なものと言えますね」

 旧ジャニーズ事務所におけるバラエティー班といえば、元A.B.C-Zの河合郁人や、なにわ男子の大西流星などが思い浮かぶ。だが「真正のおバカ」で一点突破したケースは珍しい。ただし限界もあると、前出の放送作家は言うのだ。

「飽きられるのも早いということです。『呼び出し先生タナカ』は、かつて島田紳助が司会を務めていた『クイズ!ヘキサゴンⅡ』のように、おバカタレントを主に集めて放送されていますが、大きな波になりえていません。それはやはり人々の許容範囲が狭まり、おバカへの目が厳しいものになっているからです」

 となれば逆に、松田が今後どんな展開を見せるのか、楽しみだ。

(よしだ大)

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