日米通算200勝まであと3勝の楽天・田中将大が「不可解な動き」を見せている。
4月11日に永井怜投手コーチが明かしたのは、開幕から現在まで2軍調整中の田中の次回登板が、白紙になったこと。
「投げながら感覚が良くなれば、登板日を決めると思う」
と、見通しが立っていないことも話している。
昨年10月、田中は右肘のクリーニング手術を受けた。今春の沖縄キャンプは1軍選手として参加したものの調子は上がらず、3月途中から2軍調整が続いている。かつて150キロを超えていた直球は140キロ台前半止まりで、全盛期の力を求めるのは絶望的な状況だ。それでも昨年まではメジャーリーグからの日本球界復帰を後押しした石井一久前監督が指揮を執っていたため、成績を残せなくてもずっと1軍帯同。
「ところがついに、『特権』を剥奪されてしまった。本人は相当不機嫌で、不穏な空気が流れていると聞いています」(球団OB)
球団は今年も500人限定で、田中個人ファンクラブ会員を募集している。
「復帰初年度は30分足らずで『完売』したのに、今年は今も絶賛募集中。価格が1万8000円と決して安くないのに、本人が1軍で活躍しなければ費用対効果が悪いのは言うまでもありません」
立場がどんどん悪くなっていることだけは確かなようだ。