ハマの大砲、筒香嘉智が5年ぶりにDeNAベイスターズに戻ることが決まった。3年契約で、2年目までは年俸3億円。この計6億円は固定され、3年目は変動するビッグ契約となった。4月18日に横浜スタジアムで公開入団会見を行う。
一時は巨人入り目前だとの報道があったが、いったい何が起きていたのか。そのプロセスを明かすのは、スポーツ紙デスクである。
「メジャーリーグで自由契約となった筒香は、日本球界入りを探っていました。4月9日に帰国すると、巨人から条件提示を受けています。仲のいい阿部慎之助監督の下で、出場機会が多そうな巨人入りへと傾いていましたが、同時期にDeNAでは、オースティンが右太腿裏の肉離れで長期離脱。そこでDeNAサイドが出場数の提供と札束攻勢で条件を上積みし、巨人から強奪する形となりました」
この強攻手段の成果を、スポーツライターはこう話す。
「DeNAは2016年に横浜スタジアムの運営権を買収して、ボールパーク改革を進めてきました。チームと球場が一体となったのを契機に、観客数が爆増。グッズやスポンサー収入も上がり、増収増益となっています。そこで得たカネを筒香につぎ込み、巨人を上回ることができました。さらにこれから筒香関連のグッズ販売、イベント等でまたまた増益につなげようとしています。筒香は横浜では大スター。ファンは喜んでいます」
契約直前で破談となった巨人のメンツは丸潰れ。断りの連絡があったと明かした阿部監督は、
「ウチも獲得にいっていた。残念は残念だけど、彼の人生だから」
筒香を奪い取ったDeNAは、26年ぶりのリーグ優勝に近づくことができるか。
(渡辺優)