日本人選手の市場価値が暴落中である。メジャーリーグ、レッドソックスの吉田正尚がレギュラー失権の危機に晒されているのだ。
4月16日のガーディアンズ戦で6打数ノーヒット。10打席連続凡退となって、打率は2割1分5厘まで下降。17日と18日は2試合続けてスタメン落ちとなった。
「吉田は研究され、データが完全に出そろった。ウィークポイントを攻められている形です。スピードボールを気にするあまり、アウトコースの動くボールへの対応が追いつかず、凡打のヤマを築いているのです」(スポーツライター)
カブスの鈴木誠也は右脇腹痛で10日間の負傷者リスト(IL)入りした。復帰は5月中頃の予定で、4週間程度の離脱となる。
「投手に比べて日本人野手の成功例が少ないのが実状です。とりわけ長距離打者として成功しているのは、別格の大谷翔平くらい。鈴木、吉田の成否次第で、あとに続くであろう巨人・岡本和真やヤクルト・村上宗隆らが渡米する際の契約に影響を与えそうです。現地のスカウトの間でも『日本人打者は使えない』というのが定説になりつつある。アメリカのハードなスケジュールに、体力的についていけないことも原因ですね」(在米ジャーナリスト)
DeNAに復帰した筒香嘉智は、メジャーリーグで182試合に出場し、打率1割9分7厘、18本塁打、197三振という悲惨な成績で帰国した。吉田と鈴木もこのまま同じ道を進んで日本に戻ってくる、ということがなければいいのだが…。
(渡辺優)