日本でも人気上昇中のガールズグループNewJeansに、とんだ災難が降りかかった。所属事務所ADORが、韓国大手総合エンターテインメント企業の親会社HYBEからの独立を画策したとして、HYBEの監査チームが内部監査に着手したと、韓国メディアが報じているのだ。
報道によると、HYBEの元財務担当で今年からADORに移籍した人物が、経営権を得るために部外秘の内部情報を入手。これをADORに提供した疑いがあるとのことで、HYBEはADORの代表でCBO(最高ブランディング責任者)であるミン・ヒジン氏の辞任を要求しているという。エンタメ誌ライターが解説する。
「ミン氏は韓国大手芸能プロダクション、SMエンタテインメントのクリエイティブディレクターとして、SHINee、f(x)、EXO、Red Velvet、NCTといったアーティストを担当。2019年には、BigHitエンターテインメント(現・HYBE)のCBOに就任して傘下に新規レーベルADORを設立し、NewJeansをデビューさせています。NewJeansにとっては生みの親。彼女がHYBEから追放される事態になれば、NewJeansもタダでは済まない可能性がある。5月にはいよいよ日本で正式デビューし、東京ドームでファンミーティングが開催予定です。ここでもしNewJeansが活動休止、あるいは解散という緊急事態が勃発すれば、日本にも多大な影響が出るでしょう」
こうした報道に、ミン氏は「ADORの経営権を奪取しようとしたという話は、まったくもって事実ではない」と反論。コトの発端は「HYBEがNewJeansのコンセプトをコピーして新しいグループを作ったことが原因」と主張しているという。
騒動によって、HYBEの株価は大暴落。時価総額が2日間で8539億ウォン(約940億円)も減少したというから、一大事といえる。
はたしてNewJeansはこのまま無事に、日本正式デビューを迎えられるのか。
(石見剣)