阪神のブライアン・ケラー投手が6月14日、右ヒジ検査のためアメリカに一時帰国したと、球団が発表した。
新たな先発投手候補として獲得したが、結局、開幕2軍スタート。まだ一度も1軍での登板はない。2軍での実戦も、4月12日以降は遠ざかっていた。
岡田彰布監督はケラーの離脱に「アイツ、なんやねん」などとボヤキまくったというが、球団OBは、
「フロントがちゃんとフォローしていたかは疑問ですね」
として、次のように語るのだ。
「今年2月の沖縄キャンプでは、メジャリーグと違って何度もブルペン投球しなければいけない日本の練習に消極的で、岡田監督はよく怒っていました。それでも結果が出ていればよかったが、開幕を2軍で迎えた。ずっと1軍には上がれずじまいで、モチベーションが低下した可能性は高い」
振り返れば矢野前監督時代、球団は指揮官の意向に合わせて外国人選手を山ほど獲得しては塩漬けにしたため、激怒した外国人野手がいたほど。代理人を通じて球団に猛抗議し、シーズン途中での契約解除や他球団へのトレードを申し出るなど、大騒動に発展した。
「そういったことを反省して、対応を改めていたのかどうか。ケラーひとりに責任を押し付けているのでは…」(前出・球団OB)
大竹耕太郎、村上頌樹ら新戦力に負けがつき始めた今、投手陣の拡充は必須なのだが…。