社会

ゴールデンウイークに4万人が訪問…タイ「ナイトライフ摘発」で被る日本人観光客の「2次被害」

 最大10連休となるゴールデンウィーク真っただ中。コロナ禍を経て、なかなかかなわなかった海外旅行に出かける人は多い。

 日本人に人気の高い国のひとつに、タイが挙げられる。このゴールデンウィークの10日間に、およそ4万人が訪れると予測されている。ところがタイの目玉ともいえるナイトライフが今、摘発の危機に晒されているのだ。現地在住の日本人の話を聞こう。

「4月13日から15日までタイは旧正月に入り、ソンクラーンという水掛け祭りが行われました。この時期になると毎年、警察の取り締まりが厳しくなるのですが、日本でいうキャバクラにあたるカラオケ、バービア、夜のマッサージ系など、あらゆる店に警察が入っていると聞きました。摘発の目的は、未成年を雇っていないかどうかです。タイの夜の店は法律上、20歳未満の未成年を雇うのは違法とされているので」

 もし摘発に遭遇すれば、せっかくの旅行気分が台無しになりそうだが、仮に警察が入ってきてもオーナーやママが逮捕されるだけで、旅行者は特にお咎めはないという。つまりは未成年を雇っていそうな店に行かなければいいという、それだけの話なのだが…。前出の現地在住日本人が、難しい事情を語る。

「たとえ未成年だとしても店側が嘘をつくので、日本人が見破るのは難しいでしょうね。でも、問題はそこではないんですよ。先日、とあるカラオケ店が未成年を雇っていたことで摘発されたのですが、そこに通っていた日本人駐在員が特定され、SNSで晒されたんです。バンコクの日本人コミュニティーは狭いですし、こちらに知り合いが多い旅行者、会社関係で来る人などは、どこで噂が広まるかわからないですよ」

 首都バンコクの夜の店には当然ながら、多くの旅行者が訪れる。お気に入りの店や目ぼしい夜の店がある人は、未成年者を雇っている違法店ではないかを念のため、できる限り頭に入れておき、旅行中も常に留意するにこしたことはない。

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