筆者は現在、東南アジアのタイに来ている。今年のゴールデンウィーク中、およそ4万人の日本人旅行者がタイを訪れると見込まれている。そんな日本人に人気のタイ・バンコクで最近、流行っているのがベトナム理髪店だ。タイなのにベトナム? そもそもベトナム理髪店は普通の理髪店と何が違うのか?
訪れたのはバンコクのプロンポン。日本人街として知られるプロンポンには、日系居酒屋やカラオケ、日本人向けのスナックやマッサージ店が立ち並ぶ。タイにはマッサージ店が多いが、中には男性専用の店も存在するため、女性は入れないこともある。
そんな男性向けマッサージ店が並ぶ通りで人気が高いのが、ベトナム理髪店だ。女性も入店できる「健全な店」だという。ここに潜入してみた。
この店のメニューは、60分コースと90分コース。「洗足、角質ケア」「ヒゲ剃り、顔剃り」「フェイシャルマッサージ、きゅうりパック」「爪切り」「耳かき」「頭と肩のマッサージ」「背中マッサージ」「洗髪」という8つのメニューがある。90分コースでは全てのメニューを選択できる。60分コースは5つほどが選べ、筆者は60分コースから「洗足・角質ケア」「フェイシャルマッサージ・きゅうりパック」「爪切り」「耳かき」「頭と肩のマッサージ」「背中マッサージ」を指定した。
まずはフルフラットの椅子に横になり、フェイシャルマッサージときゅうりパックを施される。その後、足元の洗面器を使って洗足した後、丁寧に角質ケアを行う。同時に頭を傾けられ、きゅうりパックをした状態で耳かきが始まった。ベトナム式の耳かき器具を使っており、痛みはまったく感じない。
その後、きゅうりパックを外してマッサージ室に案内される。ここでは頭、肩、背中マッサージが行われた。なお、マッサージ台の前方にはシャンプー台がついている。90分コースの場合はマッサージ終了後に洗髪、ドライヤーを当ててもらって施術終了だ。
施術後は爪がすこぶるキレイになっており、きゅうりパックの効果なのか、肌も落ち着いている。
ゴールデンウィーク中のバンコクは連日、35度を超える真夏日が続いている。洗髪もすればさらにサッパリしただろう。なお、女性は髪の毛が長いため、先髪を希望するなら、ドライヤーの時間を含めた90分がオススメだそう。
初めてベトナム理髪室を訪れたが、感想としては「散髪を除いた、身だしなみを整えるトータルビューティーケアサロン」といった感じだ。旅行中は慌ただしいスケジュールで、つい体のケアを怠りがちになってしまう。バンコク旅行中、ベトナム理髪室で身だしなみを整えて遊びに行くのもいいかもしれない。
(カワノアユミ)
※取材協力/Kawaii Barber&Massage