「AFC U23アジアカップ カタール2024」で見事に優勝を収めたU-23日本代表。ウズベキスタンとの決勝戦ではGK小久保玲央ブライアンがPKを止め、感極まって涙を流すなど、見どころの多い試合となった。
一方で、62分と早い松木玖生の交代について、試合後には議論に発展。「仕方ない」という声があれば、「あれはかわいそう」と大岩采配に否定的な意見もある。
交代は正しかったのか、それとも問題があったのか。元日本代表の城彰二氏が自身のYouTubeチャンネルで持論を展開した。
「俺は代えるべきだと思った。試合の入り方、ファーストタッチを、彼はミスした。そうなってから、リズムがつめなかった。これはサッカー選手あるあるなんだけど、いい大会になればなるほど、最初の出だし、ファーストタッチは重要で、うまくいけば乗れる。だけど松木君を見ると、全然うまくいかなくて、そこからリズムがつかめず、体も重そうだし、ミスパスも多かった。運動量に関してはなんとか取り戻そうとしていたけど、本来の松木君じゃなかった」
交代は正しかったという評価である。城氏はこうも付け加えた。
「本人がいちばんわかっているし、悔しいと思うけど、今後の課題」
パリ五輪の出場権を獲得したU-23日本代表は今後、6月の海外遠征を経て、五輪本大会に臨む。登録選手は18人に減り、オーバーエイジ枠を使えば、今回出場した中から多くの選手が漏れることになる。それだけに、オーバーエイジの扱いは重要な要素。城氏はこれについて、みんなで話し合うべきだとした。
「協会が五輪をどう進めるのかわからないんだけど、メダルを取りにいくんだったら、オーバーエイジを使った方がいい。別にメダルを取りに行くわけじゃなくて、この先のステップアップとして、次の代表に向けて層を厚くするためだったら、いらないと思う」
もし使うのであれば、センターバックと中盤、フォワードがいいと指摘した城氏。パリ五輪の舞台に立つ18人は誰になるのか。
(鈴木誠)