水戸 キャプテンの本命は、もう決まってるの?
渡辺 はい、シックスペンスです。やっぱり、ジャスティンミラノよりも前の2番手ぐらいから競馬ができるのは、すごいアドバンテージになりますよ。そもそも新馬戦の時、一緒に騎乗していた某ジョッキーが「勝った馬は、めちゃくちゃ強い」と話していたのがものすごく印象に残っているんです。で、続くひいらぎ賞も結構強い競馬でしたけど、前走のスプリングSはどえらい強い勝ち方だったじゃないですか。
水戸 国枝師もスプリングSの前から「この馬の力は確かだよ」と、断言していたんだけど、血統的には2000メートルの方がいいタイプに映るんだよな。
田中 3戦負けなしの馬なので買いたい1頭ではあるんですけど、スプリングSはものすごいスローペースだったじゃないですか。ダービーもスローになりますかね?
渡辺 かかる可能性の高いメイショウタバルは置いておいて、その後ろの2番手からは恐らくスローになるんじゃないかなー。
田中 それなら買いたいですね。皐月賞組の中では、それほど大きな下剋上はないとみているので、路線組の中では有力だと思っていますから。
渡辺 今回は川田騎手だし、先行もできて東京向きの末脚も持ち合わせている。国枝師の悲願のダービー初制覇を含めて、今年はキズナ産駒のワンツーでいいんじゃないかな。
水戸 別路線組なら、私は青葉賞を勝ったシュガークンに注目している。ダービーを6勝している(武)ユタカが乗るし、キタサンブラックの半弟。好位で競馬ができるのも強みだな。
渡辺 でも、結構人気になるんじゃないですかね。であれば、アタマ差2着だったショウナンラプンタの方に魅力を感じます。過去5戦中3戦で33秒台の末脚を繰り出していますし、こっちの方が全然人気がないでしょう。内枠に入ればおもしろい存在かな、と。
田中 私は7カ月ぶりのNHKマイルCで4着に好走したゴンバデカーブースも気になっているんですけど、もう、どの馬を本命にしていいのか、わからなくなってきました(笑)。
水戸 特に今年は、この号が合併号(5月14日発売、5月23日・30日合併号)ということで特別登録馬の発表前だし、調教や馬場状態、枠順などもわからない中での予想だから、悩んで当然ですよ。
渡辺 僕も最終結論は「ウイニング競馬」(テレビ東京系)で発表しますけど、悩んだ時は直感を大切にした方がいいよ。勝負強い芸能人って、麻雀でも配牌はいいし、すごい引きだったり、理屈じゃないパワーがありますから。みっちゃんにも〝女優パワー〟って絶対あると思うんですよ。
水戸 ちなみに、いちばん気になっている馬は?
田中 アーバンシック。
渡辺 じゃあ、中心視する意味を込めて〝女優印〟を打てばいいんじゃない。
田中 えっ、そんな印あるんですか?
水戸 ありでしょう。
田中 では、今年のダービーはアーバンシックに女優印を打って、バチコーン! と勝負します(笑)。
キャプテン渡辺:ピン芸人。競馬歴は29年目。点数を絞った買い目が好評。テレビ東京「ウイニング競馬」に出演するほか、ユーチューブ「くず競馬チャンネル」(毎週土曜)では、日曜の重賞予想を配信中。
田中道子:女優。競馬歴は9年目。大穴党の豪快な馬券術で〝バチコン姉さん〟の異名を持つ。現在〝1番人気を本命にしたくない病〟と格闘中。4月22日、J3アスルクラロ沼津のFW川又堅碁選手と結婚。
水戸正晴:サンケイスポーツ記者。競馬記者歴は50年目。昨年末の週刊アサヒ芸能「有馬記念座談会」で1、2着馬をズバリ的中させるなど、数々の超大穴馬券をヒットさせている。週刊アサヒ芸能「『絶対万券』論」を執筆中。