筆者が本サイトで公開中の「GⅠコロガシ大作戦」――。
第1弾の天皇賞・春(京都・芝3200メートル)ではテーオーロイヤルを抜擢し、同馬の単勝1点(2.8倍)を見事にゲット。第2弾のNHKマイルカップ(東京・芝1600メートル)でも、ジャンタルマンタルの単勝1点(2.9倍)が大的中となり、目下、軍資金は8.12倍(2.8倍×2.9倍)へとジャンプアップしている。
続くヴィクトリアマイル(東京・芝1600メートル)は勝負馬が見当たらず「パス」としたが、当週は「第3弾チャレンジ」として大いに食指の動く格好のレースが巡ってきた。5月19日に東京競馬場で行われるオークス(芝2400メートル)である。
3歳牝馬王者決定戦のお宝馬に抜擢したのは、クイーンズウォークだ。前走のGⅠ・桜花賞(阪神・芝1600メートル)はステレンボッシュの8着(0.6秒差)と凡走したが、クイーンズウォーク陣営にとって牝馬クラシック第1弾の桜花賞は、あくまでも「試走」にすぎなかったと、筆者はみている。
事実、鞍上の川田将雅は前走について、
「クイーンズウォークにとって、1600メートルは距離が短かった」
と公言している。同馬を管理する中内田充正調教師も、
「この春の最大の目標はオークス」
とのホンネを漏らしており、陣営にとってはオークスこそ「狙いすました一戦」であることが浮かび上がってくるのだ。
しかも今回のオークスは、桜花賞1着のステレンボッシュ、同3着のライトバック、同4着のスウィープフィートなど、別路線組も含めて、前走好走馬が人気を集めそうなメンバー構成となっている。
5月17日正午現在、JRA(日本中央競馬会)からオッズはまだ発表されていないが、少なくともクイーンズウォークが4番人気以上に推されることは、おそらくないだろう。ならば、まさに「人気の盲点」と呼ぶにふさわしい「お宝馬」ということになる。
そこで結論。GⅠコロガシ大作戦の第3弾は、5月26日に行われる日本ダービーのための軍資金を半分温存した上で、残り半分をそっくりクイーンズウォークの複勝1点(1枠2番)にブチ込みたい。複勝が2倍以上つくようなら、あえて単勝を狙う必要はなく、筆者としてはオンの字だからだ。
(日高次郎/競馬アナリスト)