筆者が本サイトで公開中の「GⅠコロガシ大作戦」は、天皇賞・春(京都・芝3200メートル)1着テーオーロイヤルの単勝1点勝負に続き、NHKマイルカップ(東京・芝1600メートル)1着ジャンタルマンタルの単勝1点勝負も的中となり、軍資金は8.12倍(テーオーロイヤルの単勝2.8倍×ジャンタルマンタルの単勝2.9倍)へとジャンプアップした。
第3弾のオークス(東京・芝2400メートル)は、約8倍に増えた軍資金の半分を握りしめ、クイーンズウォークの複勝1点(2.7~4.7倍)で勝負。結果はクビ差の4着で惜しくもコロガシ3連勝を逃したが、競馬の祭典たる日本ダービーのための軍資金はまだ半分残っている。その残額を渾身の「1点勝負」にそっくりブチ込むつもりだ。
ズバリ、狙いは皐月賞馬ジャスティンミラノ(牡3歳)の単勝1点。同馬の単勝が石より堅い「鉄板馬券」と考えられる理由は、以下の3点に集約することができる。
①皐月賞は「試走」だった
そもそも、ジャスティンミラノ陣営は「日本ダービー」を今年上半期の最大目標としていた(逆に言えば、前走の皐月賞はあくまでも「試走」という位置付けだった)。
②嬉しい誤算
にもかかわらず、ジャスティンミラノはレコード決着となった皐月賞で、コスモキュランダの猛追を凌いで優勝した(陣営にとっては、嬉しい誤算だった)。
③ペースもコースも不問
全3勝(負けなし)の戦績を振り返ると、新馬戦(東京・芝2000メートル)とGⅢ・共同通信杯(東京・芝1800メートル)は、いずれもスローペースの上がり勝負。対して前走の皐月賞(中山・芝2000メートル)では、超のつく歴史的ハイペースをものともせずに差し切った。つまり、ジャスティンミラノは「ペース不問」「コース不問」という現役最強馬としての傑出した能力を、すでに示していることになる。
中でも③のポイントは重要で、筆者の知る限り、若馬の段階でこのようなパフォーマンスを発揮できる競走馬は、間違いなく能力が一枚も二枚も抜けていると考えられるのだ。しかも、陣営が虎視眈々と狙いすましてきたのは、ダービーなのである。
そこで結論。日本ダービーは3回にわたるコロガシ大作戦で約4倍にジャンプアップした軍資金の全てを賭けて、ジャンティンミラノの「単勝1点」で勝負したい。
もとより、1番人気になることは織り込み済み。同馬の単勝が2倍くらいつけば、コロガシ大作戦としては大成功である。
(日高次郎/競馬アナリスト)