スポーツ

西野朗は「恩知らず」で「今あるのはオレのおかげ」名将へのきっかけを作ったサッカー元代表選手が怒りの訴え

 日本代表を2018年のW杯ロシア大会でベスト16に導き、クラブチームでは柏レイソルとガンバ大阪にタイトルをもたらした。サッカー界では名将と称えられる、西野朗氏である。

 そんな西野氏の今があるのは「オレのおかげ」だと訴える人物が現れた。西野氏が1991年から監督を務めたU-20代表の中心選手だった、元日本代表の山口貴之氏である。

 山口氏は前園真聖氏のYouTubeに出演し、同級生の小倉隆史氏と3人で、Jリーグデビュー時や、アトランタ五輪代表の思い出を振り返った。そこで山口氏が主張するのは、

「今度、西野さんが(YouTubeチャンネルに)出た時、呼んでよ。俺、言いたいことがある!」

 急に言葉を荒らげると、怒りの理由を明らかにしたのである。

「俺がユース代表キャプテンだった時、日本サッカー協会の強化部が加藤久さんだった。オリンピック代表監督を誰がやるか、というので、久さんが俺のところに聞きにきた。『西野でいいか?』って言われて、キャプテンとして『いいと思います』って言った。それがなかったら、今の西野さんはない」

 なんと、自分が承認しなければ、西野氏のその後の栄光はなかったと訴えたのである。

 西野氏はアトランタ五輪の手腕が認められ、柏レイソルのヘッドコーチに起用。その後、監督に昇格した。この柏の成功があって、さらにガンバ大阪の監督に就任。ヴィッセル神戸と名古屋グランパスを経て、ロシア大会の代表監督に就いた。山口氏が憤るのも理解できる。さらに山口氏は、

「あの時(西野監督は)嫌ですって言っていたら…。昔、西野さんは白のパジェロに乗っていた。ゲレンデ(注:メルセデス・ベンツ G-Class)に変わったじゃん。(あの承認がなければ)ゲレンデに乗ってないからね。恩知らず、って感じ」

 怒りをブチまけつつ、このことを西野氏に伝えたいと、強く訴えたのである。山口氏の話は真実なのか。西野氏に聞いてみたいものだ。

(鈴木誠)

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