6月2日の試合を終えた時点で、18勝33敗。依然としてパ・リーグ最下位に沈んだままの西武ライオンズが今後、浮上する可能性はあるのか。
松井稼頭央監督が途中休養し、渡辺久信GMが監督代行として指揮を執るが、セ・パ交流戦はここまで3勝3敗の五分だ。
野球解説者の高木豊氏は、自身のYouTubeチャンネル〈高木豊 Takagi Yutaka〉でアシスタントの森藤恵美に、
「よくミラクルが起きて、何十ゲーム差をひっくり返しての優勝とかあるじゃないですか」
と水を向けられると、きっぱりと言い切った。
「それにはかなりの打撃力というのが必要だし、ピッチャーはいいとしても…それでも平良(海馬)が離脱している。髙橋光成がいまだに勝てない。こんなんでミラクル起こせるかというと、絶対に起こせないよ。厳しいことを言うとね」
シーズン序盤にして、もうムリだとの結論を出したのだ。確かに昨年、チーム最多の11勝をマークした平良は右前腕部の違和感で、4月30日の日本ハム戦を最後に登板機会がなく、5月9日に1軍登録を抹消された。2021年から3年連続2ケタ勝利の髙橋は、ここまで7試合に登板して0勝5敗、防御率4.12という有様だ。
では残りのシーズンをどうやって戦うのかといえば、高木氏の見解はこうだ。
「でも、ここから渡辺GMがチームを受けもって、あと100試合となった時に『50:50』でとにかくいくぞ、借金はもう忘れろ、と。その方が戦いやすいと思う。来季を意識した方が絶対にいい」
西武ファンとしてはすぐには受け入れられないだろうが、現実を見るに、こうした提言には一理あるような…。
(所ひで/ユーチューブライター)