12球団ワーストの143得点で、最下位に沈みっぱなし。首位ソフトバンクとの120という得点力の差はア然とするほどだ。
そんな西武ライオンズに、来季からの監督候補としてOB松坂大輔氏などの名前が挙がっているが、そこへ意外な人物が斬り込んできた。
西武は5月28日のセ・パ交流戦から渡辺久信GMが監督代行となったが、ここまでチーム打率2割2厘、OPS.550、年間324得点ペースと、これまでプロ野球ファンが見たことのない、前代未聞の数字を叩き出し、いまだ浮上の気配は漂ってこない。
当然ながら、これを厳しく糾弾する野球評論家がいるのだが、元ロッテの里崎智也氏はそのひとり。6月14日からのDeNAとの3連戦に3連敗したことを自身のYouTubeチャンネルで振り返ると、選手たちにこう呼びかけた。
「西武ライオンズの皆さん、ちゃんと野球しよっ。そこから? プロじゃないよ、ホントにこれは。2軍でやってくるとかいう問題でもない。ちゃんとやってないから、こんなチームになってしまう」
セ・パ交流戦で借金をさらに増やしたことにも、
「監督代わった意味ないじゃん」
と吐き捨てている。
かなり辛辣な言葉だが、多くのファンは「正論だ」と納得した様子。「いっそ里崎氏に監督を任せた方がいい」という声が相次いだ。スポーツ紙デスクが語る。
「すでに西武ファンには、渡辺監督代行では何も変わらない、という諦めムードが蔓延しています。本来であれば次期監督候補には西武OBの名前が挙がるわけですが、起爆剤として里崎氏への期待があるようです。里崎氏は『フライ上がったらランナーは考えなしに走らずに、打球の行方を確認しよう』『外野にボール飛んだら、中継できる位置に入ろう』といった基本中の基本を指摘していますが、それすら選手に指導できないのが現在の西武。現実味はわかりませんが、里崎氏が監督になるくらいの大改革が必要なのは間違いありません」
2021年、日本ハムの栗山英樹監督の退任が明らかになり、後任として新庄剛志監督が内定した際には、球界に衝撃が走った。西武にも、ファンがアッと驚くような劇薬が必要なのではないか。
(ケン高田)