「スーパーカートリオ」とは1985年、大洋ホエールズの監督に就任した近藤貞雄氏の発案により結成された。俊足を武器にした高木豊、加藤博一、屋敷要の3人を指してそう呼ばれたのだ。
70年代後半から加速度を上げて巻き起こったスーカーパーブームにあやかり、野球を志す少年たちの間で知名度がグンと上がったのは間違いないだろう。
しかしながらその1人、高木氏には異論があったようで、高橋慶彦氏のYouTubeチャンネル〈よしひこチャンネル〉に出演し、胸の内をさらけ出したのだった(6月7日)。
「スーパーカートリオと呼ばれること自体、どうだったでしょうか」
と動画スタッフが問うと、
「ちょっと言っていいですか。一緒にするな、と思いました。ここだけの話ですよ…。ボク、3割を8回打ってるんですよ」
盗塁王の数では高木氏1回、屋敷氏3回(加藤氏は0回)で屋敷氏に分があるが、高木氏が8回のシーズン3割に対し、屋敷氏2回、加藤氏1回と、ずいぶんと開きがある。
また、高木氏は野球人としての人気も高く、オールスターゲームに8回出場しているのだ(屋敷氏、加藤氏は各1回)。
「3人まとめるな…っていうのは、ちょっとありましたね」
そう冗談めかしてはいるものの、プライドの片鱗を見せたのだった。
(所ひで/ユーチューブライター)