4番の座から外されて6番に降格、それでも深刻さは増すばかり。阪神タイガースの主砲・大山悠輔に、不振から立ち直る気配が全く見られないのだ。
6月1日、2日にZOZOマリンスタジアムでのロッテ戦で、2試合続けて4番を外れた。2日の試合は「6番・一塁」でスタメン出場したが、3打数無安打。打率はとうとう1割台にまで下がり(1割9分9厘)規定打席到達打者のランキングで最下位に転落する不名誉な事態に陥った。
阪神OBの関本賢太郎氏は、このほど更新した自身のYouTubeチャンネルで、危機感をあらわにこう提言。
「いったんスタメンを外すか、1軍登録をもしかしたら外すか。そういう時期にきている」
すると、別のOBが困惑顔で言う。
「そしたら誰が主軸をこの後、打つねん…」
代役4番には、開幕から好調をキープしている近本光司をここ2試合、座らせた。以前、打順をシャッフルした際にも近本をクリーンアップに据えており、岡田彰布監督の信頼を得ているのは間違いない。2日の試合は代わりに1番に入った森下翔太の初回ソロ本塁打の1点のみでなんとか逃げ切ったが、これでは「打線」ではなく「打点」になっている。
「大山を軸にするのはかまわないが、岡田監督は佐藤輝明を2軍に落とすなど、信頼していない側面がある。代わりに大山の復調をずっと待っていたけど、いつまでたっても切ることができないのは、やはり頼りにしているから。ただ、プロは結果が全て。『脱・大山』に舵を切らなければ、チームはこのまま沈む」(関西スポーツメディア関係者)
まるで結果を出さない大山に依存している場合ではないのだ。