11年8月21日、東京・お台場のフジテレビ前などで前代未聞の大規模デモが行われた。抗議内容は「フジの“韓流偏重”が許せない!」というもの。デモを主催した「頑張れ日本! 全国行動委員会」幹事長で、衛星放送・動画配信サイト「日本文化放送チャンネル桜」代表・水島総氏が、「問題の本質」を激白する。
あの日は、我々が動員しただけで、5000人近くの人がデモに参加してくれました。若い人たちも別にやりましたからトータルでは1万人近くになるでしょう。これはいわゆる「主催者発表」ではなく、正味の数字。メディアは報道してくれませんがね。
なぜデモを行ったのか?
1つは平成22年10月のサッカー日本対韓国戦を“韓日戦”と表示。「なでしこジャパン」がW杯で優勝した時には国旗掲揚や国歌斉唱をカットし、スタジオで解説を流していた。一時は、一週間に15時間以上も韓国の番組を流していた‥‥。細かい要因はいろいろありますが、本質的問題としては、韓国の国策としての“韓流ブーム”が、実は情報戦争そのものであり、そのことへの危機感がフジテレビをはじめとするテレビメディアに欠如していること、これに我々は大きな危惧を抱いているんです。
また、同局の外国人株主の水準が実質的に放送法の枠を越えている懸念もある。そして、連結会社がK─POPなどの著作権を持ち利益を上げていますが、それを“公共の電波”でプロモートすることも倫理的に大いに疑問です。少なくともヨーロッパなどでは同様のことは認められません。
我々は、デモ当日、これらの問題についてフジテレビに抗議文を手渡しました。最初は、「郵送以外は受け取らない」と言っていましたが、最終的に総務の方が受け取った。ですが、肝心の解答は、まるでこちらの主張を否定するような、誠意のない、けんもほろろなものでした。
メディアがこのようなことをやる理由には、拝金主義もあるでしょう。今は、ウォン安でいろいろなソフトが安く買えますからね。
しかしそれだけではない。メディアのトップの中には、「南北朝鮮のエージェント」とでも言うべき人が多数おり、日本に韓国色を浸透させたいという強い気持ちを持っているんです。ところが、韓国の本当の狙いは、ブームにとどまらない。韓国の影響力を日本全体にまで及ぼす一種の間接侵略です。実際韓国は自国だけでは経済が回らない。
韓国にとって韓流ブームを拡大させることは、まさに生き残りを賭けた情報戦争なんです。そこを理解しなければならない。
04年に、いわゆる“ヨン様ブーム”を端緒として韓流に注目が集まるようになりましたが、これはメディア主導の「日本国民洗脳工作」と言える。同局放映の実写版「サザエさん」では波平さんがK─POPにハマっている設定で、もちろん原作にこんな設定はない。典型的な印象操作、刷り込みを狙ったと言えます。
その先に見えてくるのが、外国人地方参政権であり、人権擁護法案なのです。
今回、フジテレビが抗議対象となったのは、最も度を越していたからですが、実はNHKなど他局も一緒。事実、「紅白歌合戦」にはK─POPアーティストが3組も出場する。
我々は今、竹島で領土紛争をしているんですよ。韓国は竹島に港湾施設を造ろうとしているし、島ではコンサートまで開かれている。そんな中で、我が国の国民的番組に3組も韓国アーティストが出る。これは韓国の人から見たら、「竹島の領有権を放棄しました」と黙認したと受け取られてもしかたない、大変な売国行為なんです。我々は今後も、こうした動きには猛省を促す断固たる行動を取っていきます。