「もっとしっかりしなさいよ!」
梨園の妻・三田寛子の怒号が神谷町の邸宅に鳴り響いたのは、ゴールデンウィーク真っ只中の昼下がりのことだったという。
これは「NEWSポストセブン」が報じた緊迫の場面だが、いったいナニゴトが起きたというのか。芸能関係者が話す。
「神谷町の邸宅というのは、中村芝翫(しかん)の実家。現在、芝翫は三田や息子と離れて、ここに住んでいるのですが…」
芝翫は過去に何度も不倫スキャンダルを、マスコミにスクープ報道されている。橋之助時代、芝翫を襲名する直前だった2016年には、京都の芸妓との不倫密会が発覚したが、その際には、三田の「ここからが彼の男として、人としての見せどころ」という叱咤激励エールが「神対応」と称賛された。
ところが芝翫は「男の見せどころ」を完全にはき違えてようだ。女グセの悪さが収まる気配はなく、2021年末にはアパレル関係の40代女性との不倫が報道され、今年4月には新たに借りた熱海のマンションへこの女性と向かう途中に、あろうことか、スピード違反で覆面パトカーに制止されていたことが発覚。「スピード違反不倫」と揶揄されている。
実はその4月以降も、芝翫は実家で愛人と同棲状態を続けていたという。そして、堪忍袋の緒が切れた三田が怒鳴り込んだのが、今回の怒号の顛末である。
普段のはんなりとした語り口の三田から、そんな怒鳴り声はなかなか想像しづらい。だが、ここまで怒り心頭なのには理由があると、前出の芸能記者は言うのだ。
「実は子供たち、歌舞伎役者である橋之助、福之助、歌之助の3人が、9月に成駒屋自主公演を行うのです。息子たちの晴れの舞台を控え、夫がこれ以上、世間を騒がせないよう、三田がクギを刺したと言われています。歌舞伎界では重要な襲名ラッシュが続く真っ只中。成駒屋の当主である芝翫が、性懲りもなく女性スキャンダルを晒し続ければ、三田に同情の声があるとはいえ、梨園の妻として周囲に顔向けができなくなるでしょう」
懲りない芝翫に、妻の叫びはどれほど刺さったか。次の不倫スクープを待たなければ結果がわからないとは、なんとも情けない話である。
(石見剣)