スポーツ

日本代表GKが明かした「静岡名物監督」の激ヤバ破天荒「負けたら選手を罵倒した」

 青森山田高校を率いて何度も日本一を成し遂げた黒田剛監督は現在、JリーグのFC町田セルビアの指揮を執り、旋風を巻き起こしている。他にも国見高校の小嶺忠敏監督や、帝京高校の古沼貞雄監督、清水商業の大滝雅良監督など、高校サッカーでは多くの名将が手腕を発揮した。その中でも個性的で知られるのが、静岡学園を率いた井田勝通監督だ。教え子のひとりで元日本代表GKの南雄太氏が、破天荒すぎる指導の実態を明らかにした。

 鈴木啓太氏のYouTubeチャンネルに出演した南氏は自身の高校時代を振り返ると、井田監督との思い出を語った。

「まず、学校の先生じゃないんです。プロの監督と変わらないんですよ。学校側と契約してやってる。練習はある意味、自由だったと思います。戦術に選手を当てはめるというよりは『テクニックを生かしてドリブルしろ』とか。当時、DFがクリアすることにものすごい怒っていました。『つなげ、パスを!』と(怒鳴られた)。清商がライバルだったので、リスペクトも込めてですけど、DFがクリアすると『お前、クリアするんだったら清商行け!』ってよく言われてました」

 他にも新人戦はゴールキックを蹴ってはいけない、という決まりもあったと、南氏は言う。GKからボールを繋いでビルドアップするサッカーを志向していたのだとか。現代では当たり前だが、30年前に高校サッカーで行っていたのは異例だと、鈴木氏は驚きの声を上げた。

 南氏が3年生の時は、選手権の静岡予選で敗退。ここで井田監督の忘れられないエピソードがあるという。

「選手権に負けた時に、テレビでロッカールームを流すじゃないですか。監督がいいこと言うじゃないですか。『この負けがこれからの人生に生かされる』とか、感動的な話が多いじゃないですか。井田さんが何を言うかなと思ったら『負けたら何も残んねえんだ』『ふざけんな』と言って鬼ギレしてる。感動なんてゼロです。バタンとドアを閉めて出ていって、3年間がそれで終わり。衝撃でしたよ。今思えば『これから何をするか』という意味が込められていたとわかるんでけど、当時の高校生からすると、慰めがほしいじゃなんですか(笑)」

 サッカーも言動も破天荒だった井田監督。間違いなく日本サッカーを作ってきたひとりと言っていいだろう。

(鈴木誠)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
暴投王・藤浪晋太郎「もうメジャーも日本も難しい」窮地で「バウアーのようにメキシコへ行け」
3
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
4
侍ジャパン「プレミア12」で際立った広島・坂倉将吾とロッテ・佐藤都志也「決定的な捕手力の差」
5
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論