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レジェンド声優・古谷徹が興行収入150億円超の「名探偵コナン」を降板せざるをえない「不適切な理由」

 今年5月に「週刊文春」で不倫相手へのDVと妊娠中絶を報じられたレジェンド声優・古谷徹がアニメ「ONE PIECE」(フジテレビ系)のサボ役、アニメ「名探偵コナン」(日本テレビ系)の安室透役を降板することがわかった。所属の青二プロダクションと「ONE PIECE」「名探偵コナン」公式サイトがそれぞれ報じた。古谷自身も事務所を通じてコメントを発表。

〈今回のことで作品及びキャラクターのイメージを大きく傷つけてしまった「名探偵コナン」と「ONE PIECE」の今後の出演に関しまして、作品に関わられた皆様、応援をしてくださっている多くのファンの皆様、作品、キャラクターに対して、今の自分に唯一できる償いの形として、熟考の末、断腸の思いで、安室透役とサボ役を降板することにいたしました〉

 同時に本人の公式Xアカウントも削除された。公式発表後、Xには降板を惜しむファンからのコメントが寄せられたが、その声はもう古谷に直接届かない。

「ONE PIECE」はすでに原作コミックが最終章に突入しているが、問題は「名探偵コナン」だ。

 古谷の代表作といえば「機動戦士ガンダム」のアムロ・レイ。それに対し、「名探偵コナン」で古谷が演じていたのは公安警察のエリート降谷零、現在は偽名の安室透を名乗り、二重スパイとしてコナンの宿敵である犯罪組織に潜入捜査中という主要人物だ。人物名は古谷とアムロ・レイのアナグラムになっており、古谷のライバル役、FBI捜査官の赤井秀一は「赤い彗星」シャア・アズナブル役の池田秀一が演じている。

 コナン原作者の青山剛昌氏自身が「機動戦士ガンダム」の大ファンであることから、古谷と赤井のキャラクターが制作されたことは有名な話だ。映画やテレビアニメでも「ガンダムの名シーン」をオマージュしたセリフ回しが、ガンダムとコナン両ファンの隠れた楽しみになっていた。日本テレビ関係者が言うには、

「今春公開された『映画版名探偵コナン 100万ドルの五稜星』は、興行収入150億円を突破。同じ配給元の『ドラえもん』や『ポケモン』の映画も、過去の興行収入が70億円を超す優良コンテンツですが、コナンはその倍以上の収益が見込めるモンスターコンテンツなんです。ところが古谷は70歳、池田も74歳と後期高齢者へのカウントダウンが始まり、いずれ世代交代するのか、その前に惜しまれつつ原作コミックが大円団を迎えるのか、悩ましい時期に突入していました」

 それでも数年は安室透役で安泰だったはずだが…。日本テレビ関係者が続ける。

「不倫相手は以前から古谷のディナーショーなどのファンイベントで悪目立ちしており、コアなファンからは不信と不満の声が出ていました。さらに不倫の口説き文句に使ったのが、アムロ・レイら古谷が過去に演じてきたキャラクターの声色だったのがまずかった。興行収入150億円超えの秘密は、子供の頃からガンダムとコナンを見ていた、経済的に余裕のある大人のファン層が何度も映画館に足を運んでくれることにあります。キャラの悪用は映画リピーター層の怒りを買ってしまいました。古谷が盛り込んだ『キャラクターのイメージを…』はそうした事情があっての謝罪なのでしょう」

 後任には、アムロ・レイのモノマネ芸人・若井おさむから、ガラリとイメージチェンジして赤塚不二夫原作のアニメ「おそ松さん」に登場する中村悠一、神谷浩史ら、女性ファンを取り込める大物声優の名前が取り沙汰されている。だが原作者の思い入れが強いキャラであることと、来春公開の映画のクランクインまで余裕があるため、決定には時間を要しそうだ。

(那須優子)

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