57歳にしてその去就が注目されていたキングカズ・三浦知良の期限付き移籍先が、JFLのアトレチコ鈴鹿に決まった。
「ベテランは周りをうまく使うとか思われがちですけど、やはり1対1で勝負し、攻撃的にゴールに向かう気持ちを出して、ベテランらしくないプレーをしたい」
そう新たに宣言したカズは、播戸竜二氏のYouTubeチャンネルに出演して、現在の心境や日本サッカーについて語っていた。そのテーマはクラブ経営から戦術など多岐にわたり、J2リーグについて話が及ぶと播戸氏から、
「そこにカズさんが行ったら面白いですよね」
と、J2行きを提案された。続けて、
「例えば、長崎に新しいスタジアムができます。カズさんいます。これは面白い。FC今治にカズさんが行きます。岡田(武史)さんが会長でやります。これもまた面白いんじゃないですか」
1998年W杯フランス大会の直前でカズを代表から外した、岡田武史氏との共闘を訴えた。するとカズは、
「行ってみたいね。岡田さんと1対1して股抜きしたいね」
この発言に播戸氏は大ウケだ。
「岡田さん、めっちゃ削ってきそう」
激しい戦いになると予想する播戸氏に、カズもノリノリだ。
「結構、あの人キレるからね(笑)。古河電工の伝統で、清雲(栄純)さん、岡田さん、ガツガツやるからね。今治に行って1対1やって、岡田さんの股を抜きたいね。大イベントになる。メディアも喜ぶ」
ぜひ実現したいと訴えたのである。
この直後に鈴鹿への加入が決まり、今治行きは残念ながら消滅してしまったが、近い将来的にはどうだろうか。
(鈴木誠)