2020年東京五輪のピッチに韓国代表はいないのではないか?そんな声が日本のサッカーファンから上がっている。
9月26日、東京五輪アジア最終予選となる「U-23選手権タイ2020」の組み合わせ抽選会が行われ、グループリーグの組み合わせが決定した。韓国はウズベキスタン、中国、イランと同組。上位2カ国が決勝トーナメントに進出できる。韓国が入ったC組は早くも「死のグループ」と評判だ。韓国のマスコミも「韓国は死の組に入った」と盛んに報じている。東京五輪に出場するには、ベスト3に入らないといけないが、韓国はグループリーグ敗退の可能性も捨てきれない。
「ウズベキスタンは昨年行われた前回大会で日本と韓国を破り、決勝に進出。ベトナムを破って優勝しています。この世代ではアジア最強との呼び声も高い。中国もA代表同様、ハイペースで力をつけている。そしてイランも相変わらずの強さを発揮しています。韓国が楽に勝てる相手は1つもありません。特にイランとはA代表での因縁もあり、かなり厳しい戦いになるではないでしょうか」(サッカーライター)
韓国とイランの因縁はW杯南アフリカ大会の予選が行われた2009年に始まった。両国はグループBに入り、出場をかけて対戦。イランでのホームゲーム前、イラン代表の選手が「(イランのホームスタジアムで)韓国は地獄を見る」と挑発。以降、おたがいが相手のことを挑発しあう口撃が次々と繰り返されているのだ。
2014年W杯ブラジル大会の予選でも両国は最終予選で同組に。予選の最終試合となる韓国対イランの試合前に、韓国代表監督がイランを敗退に追い込むのが楽しみだと発言(南アフリカ大会でイランは敗退している)。さらにイランの監督を務めるカルロス・ケイロスに対し、「W杯はテレビで見ることになる」と挑発した。
だが、ソウルで行われたその試合で、イランは1-0で韓国を下し、ケイロス監督は韓国のベンチに向かって拳を突き上げる挑発的なポーズを行った。
「この時、韓国とイランの因縁が生まれたと言っていいでしょう。試合後、両国のスタッフで軽いもみ合いになり、韓国サポーターから物が投げ込まれる事態になりました。この一件を巡っておたがいFIFAに提訴しています。そして韓国とイランのゴタゴタはW杯ロシア大会の予選でも起きました。韓国はイランで行われた試合の際、状態のよくない練習場と試合会場から遠く不便なホテルに不満を漏らし、一方のイランも韓国での試合でひどい扱いを受けたと発言。W杯を開催した国とは思えないとこき下ろしました。サッカーではこうした舌戦も駆け引きのひとつとして扱われるのですが、両国の場合は限度を越えているというか、レベルが低いというか…。U-23選手権で問題を起こすことがないようお願いしたいですね」(前出・サッカーライター)
U-23選手権は来年1月8日開幕。韓国はベスト3に入ることができるだろうか。