朝ドラ新旧ヒロインの2人の間には、確かな絆が存在していた。
2024年度後期放送のNHK連続テレビ小説「おむすび」でヒロインを演じる橋本環奈は目下、大阪での撮影が続き、大忙しの日々を送っている。そんな橋本にとって明日への活力となっているのは、親友・浜辺美波だという。
浜辺は23年度前期の「らんまん」でヒロインを演じた、橋本にとっては朝ドラの先輩だ。その浜辺が、食事の席やLINEなどで橋本に対し様々なアドバイスをしていると、6月25日発売の「女性自身」が報じた。
浜辺がアドバイスする内容は、それこそ「講師」並みのようだ。ヒロインのセリフ回しや演技面にとどまらず、スタッフへの接し方や現場の雰囲気の作り方、さらには笑顔を忘れないこと、などだった。
浜辺と橋本はともに宝塚ファンであることから、朝ドラのヒロインが意識すべきこととして、浜辺は宝塚に伝わる「ブスの25箇条」を橋本に提示。それが何かといえば、
「宝塚歌劇団内に貼り出されている25の戒めのことです。『こういうことをするとブスになりますよ』といったものですね。『笑顔がない』『お礼を言わない』『目が輝いていない』など、つまり宝塚の一員としてのモットーを逆説的に説いているわけですが…」(エンタメ誌ライター)
大まかに言えば、女優として、社会人として〝してはいけない〟のことの羅列だ。だが、前出のエンタメ誌ライターはここで首を傾げる。
「笑顔が必要といった、マクドナルドのスタッフのようなものなら可愛いですよね。ところが『ブスの25箇条』には『自分が最も正しいと信じ込んでいる』『他人を恨む』『責任転嫁がうまい』『いつも周囲が悪いと思っている』『他人に嫉妬する』『謙虚さがなく傲慢である』といった、これが宝塚と考えると、少し怖くなるような項目が並んでいるようです」
宝塚では昨年、宙組でパワハラ転落死騒動があったばかり。同組のトップスターや上級生は、はたしてこの25箇条をどう感じていたのか、思わず勘ぐりたくなってしまう人は多いはずだ。
浜辺や橋本といった当代きっての人気者が、女優として生きるための指針を決めるのは構わない。だが、朝ドラを華やかに楽しませてくれるためには、新たなヒロインである橋本の目が輝き、そして笑顔でいるだけで「十分」な気がすると言ったら、ちょっと甘いだろうか。
(石見剣)