「逆に私が聞きたいです」
そう言いながら、イベント中に何度かその仕草が見てとれたのが、広瀬アリスだ。
国連WFP協会の「親善大使就任記者発表会」が行われたのは7月10日。そこで「暑さ対策」について聞かれた広瀬は、冒頭のコメントを返した。
理由は「たぶん芸能界で1、2を争う汗っかきですので…」というわけだ。実際、このイベント中に何度か汗を拭く場面が確認されている。
さらに広瀬は「もう必死なんですよ。正直、もう今だから言っちゃいますけど…」と切り出し、夏の撮影時にスーツや冬服を着用する際には、中に着ているブラウスの袖を切ってもらうことをカミングアウト。どうやら、特別にノースリーブにしてもらうなどの「暑さ対策」を取っているというのだ。
もちろん、上着の下をノースリーブにしたところで、芸能界ナンバーワン汗っかきの汗が止まるはずがない。「女優さんってすごいなって思います。皆さん、首から上は汗かかなくて…」と、まるで一般人のような口ぶりで、夏場でも汗をかかない他の女優たちを羨んでいた。だが、広瀬の汗っかきぶりは「本物」だと、芸能記者が語る。
「広瀬は『声優好き』を公言していますが、2019年に放送された『初対面トークショー!! 内村カレンの相席どうですか』(フジテレビ系)はとんでもないことになりました。大ファンだという声優の花江夏樹と初対面を果たした広瀬は、大好きなアニメの名セリフを耳元で囁いてもらうという特別サービスを受けたんです。その結果、途中で汗が止まらなくなってしまい、ヘアメイク担当者と一緒に席を外すというハプニングが2度も起こったのです。興奮と緊張に汗が連鎖してしまう、自分ではどうすることもできない体質なのでしょう」
実は、22年に行われた主演映画「七人の秘書 THE MOVIE」の大ヒット御礼舞台あいさつでも、発汗が理由で広瀬が途中降壇したことが報じられている。しかし、この時のハプニングで本人はどうやら吹っ切れたようだ。
広瀬はあえて、当時のツイッター(現在はX)でこのハプニングに触れ、「がははははははは こういうことで記事になる女優いないよね 唯一無二ですな。ポジティブに捉えます」と投稿している。
さらに「全国の汗っかきさん。大丈夫ですよ、私は記事にされるくらい公となりました。汗が気になったらその場で堂々と拭くか、その場から離れて拭いて涼みましょう」と、同志たちを励ましていたのだ。
この吹っ切れ具合には、妹である女優の広瀬すずが「最高かよ!私の姉」と反応したことが話題となった。
どうやら、すずは正反対の体質のようだが、そこは女優として羨ましがらず、姉のアリスには「稀代の汗っかき女優」を名乗り続けてほしいところだ。
(本多ヒロシ)