大阪・興国高校のサッカー部元監督で、現在はスーパーバイザーの内野智章氏が、高校生の育成について鈴木啓太氏のYouTubeチャンネルで語った。
興国高校は個人の技術を伸ばす指導を行い、わずか10年で30人以上のJリーガーを輩出している。日本代表の古橋亨梧もそのひとりだ。高い育成力を持ち、プロを目指す若年層やその親から注目を浴びる高校なのだ。
しかし内野氏がサッカー部の監督になった時は、選手が10人だけの弱小チーム。有望な中学生を獲得しようとしても断られ、強豪校から声がかからなかった選手の中から可能性のある選手を探し出し、育てることでチームを強くしていった。そんな経緯から、育成には自信を持っているのだ。
鈴木氏から「こんな選手は上にいくけど、こんな選手は難しい、というラインはありますか」と聞かれた内野氏は、
「ちょっと反抗的。いろいろ言われても、反骨心がある。古橋亨梧もそうですけど、ブレない自分を持っている。でも吸収力もある。自分が『こうだ』と思ったら、僕がどんだけブチギレていても、反抗して歯向かって来るような人たちが比較的、プロになっています」
プロに必要なのは「反骨心」と「吸収力」。多くの名選手を育てた人物の言葉だけに、参考にする価値は十分にあろう。
(鈴木誠)