芸能

憧れの女子アナに会いたい“2024夏”〈直撃①・須黒清華(元テレビ東京)〉「アド街」愛川欽也の思い出とフリー転身の理由

 今年6月末をもってテレビ東京を退社した須黒清華(39)。経済からスポーツ、バラエティーまで、幅広いジャンルの番組を担当した万能タイプだけに、局アナ時代の思い出は尽きない。女子アナ評論家の丸山大次郎氏が話を聞いた。

─17年間在籍した局を退社するというニュースを見た時は大変驚きました。

須黒 実は5年ほど前から独立への思いはありました。「WBS(ワールドビジネスサテライト)」や「田村淳のBUSINESS BASIC」(BSテレ東)でスタートアップ企業の方たちを取材していく中で、アナウンサー以外の仕事もしてみたいという願望がふつふつと湧いてきて、今年の秋には40歳になることもあり、チャレンジするなら今しかないと思ったんです。

─所属事務所はベルキッスコーポレーション。お笑いタレントの加藤浩次さん、経済評論家の森永卓郎さんが所属(業務提携)されていますが、いわゆる「アナウンサー枠」はありません。

須黒 そもそも私を受け入れてくれる事務所なんてないと思っていて、一人で気楽にやっていくつもりだったんです。でも周囲から「個人だと大変だよ」と言われて、どうしようかと思っていたら、「いまからサイエンス」(BSテレ東)でご一緒させていただいた加藤(浩次)さんから「事務所どうするの? 決まっていないならうちのマネージャーと話をしてみたら?」と言ってくださったのがきっかけです。およそ1年間、加藤さんやマネージャーさんの温かい雰囲気を見ていましたし、実際に面談をして、自分の可能性が広がる気がしたんです。

─所属アナウンサーは須黒さん一人。心細くはないですか?

須黒 ライバルはいない方がいいです(笑)。これまでは他人と比べられながら生きてきたので、まったく違う環境に身を置いて、いろんなジャンルの方たちとコラボしたいですね。

─テレ東時代は世界卓球などスポーツ担当アナとして大活躍されました。心に残る名場面を一つ挙げるなら?

須黒 ソチオリンピック(14年)のノルディック複合で渡部暁斗選手が2位に入って20年ぶりにメダルを獲得した瞬間でしょうか。冬季オリンピックを現地で取材するのは入社以来の悲願でした。実はソチに行く1年ほど前から、空港に張りついて、これからトレーニングに行く選手や遠征帰りの選手に話を聞いていたんです。オリンピックは選手たちが自分の国や地域を背負って戦い、世界中から熱気が集まる場所。地道に関係性を築いてきた選手が、最高の舞台でメダルを獲得する瞬間に立ち会えたことはこれ以上ない経験でした。

─看板番組「出没!アド街ック天国」では、およそ7年半にわたって司会の愛川欽也さん(故人)の〝秘書〟を務めました。放送1000回目で突然、降板された時はさぞや驚かれたのでは?

須黒 1000回目の収録を終えて、いきなり「番組を降りる」と言ってそれっきり。その時、病気(肺がん)のことは誰も知らなくて、「何で何も言わずにやめちゃったんだろう」ってずっと不思議に思っていたんです。その後、次の司会が井ノ原(快彦)さんに決まった時に初めて愛川さんに電話をかけたんです。そしたら「何も言えずにいなくなっちゃってごめんね。お前なら誰の隣でも頑張れるから」と励ましていただいて‥‥。亡くなったのはそれから約1カ月後のこと。ちょうど新体制で収録した回がオンエアされた直後だったので、きっと最期まで番組を見守ってくれたんだって思っています。

─テレ東でやり残したことや心残りは?

須黒 やりたいことは全部やらせていただいたんですけど、唯一の心残りといえば、大晦日に生中継する「東急ジルベスターコンサート」の司会。両親が大好きで、毎年テレビで見ていたんです。会場に招待して、感動的なカウントダウンを見せてあげたかったですね。

─新天地ではどんな活動をイメージしていますか?

須黒 インタビューや対談をライフワークにしたいですね。昔から苦手意識があって、完璧にできたことがほとんどないので、この分野で挑戦を続けたいと思っています。おこがましいですけど、目標としているのは黒柳徹子さんと阿川佐和子さん。学生時代はミュージカル女優を目指していたので、いつの日か、ニューヨークのブロードウェイで俳優さんに英語でインタビューしたい。そのためにも勉強、勉強の毎日です。

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