南米の強豪パラグアイを5-0で退け、順調なスタートを切ったパリ五輪サッカー日本代表。南米予選を1位で通過したパラグアイに圧勝したことで、早くも大岩剛監督の手腕を高く評価する声が上がっている。
そんな大岩監督の素顔を、元チームメイトの福西崇史氏が自身のYouTubeチャンネルで明らかにした。
福西氏と大岩監督はジュビロ磐田でともにピッチに立ち、家族ぐるみの付き合いがあるほど親密だ。大岩監督を「剛ちゃん」と呼ぶ仲だという福西氏は、代表指揮官の性格を次のように評する。
「ジュビロが黄金時代に移籍してきて、プレーにおいてはなかなか入りづらい部分もあったと思う。だけど代表経験もあるし、俺たちを俯瞰で見て固めてくれるような感じ。『待てる』というか、俯瞰で見られる性格」
それだけに代表監督としての資質は十分にあると、福西氏は考えているのだ。
「剛ちゃんは人の話、聞いてくれるのよ。俺みたいにうるさくないというか、優しい感じなのね。ポジションはディフェンダーだから、後ろから見ている感じ。飯とか行っても俺たちはバーッと話すけど、剛ちゃんはしっかり話を聞く。でも、意見は言う。選手としっかりコミュニケーションをとれるし、選手からの意見も取り入れながら自分のやりたいことを言うタイプ」
そんな大岩監督の忘れられないエピソードがあるそうで、
「ジュビロとの(契約が)終わって、鹿島アントラーズに移籍した。あの時、『禁断の移籍』と言われた。磐田と鹿島は黄金期を戦い合っていたから、ライバル同士の移籍っていうので叩かれた」
サポーターからは「裏切り者」として激しく非難されたというのである。そんな経験も、代表監督の仕事に生かされているに違いない。
(鈴木誠)