右肩の張りのため60日間の負傷者リスト(IL)入りしているメッツ・藤浪晋太郎は現地7月24日(現地時間)、傘下の3Aシラキーズでブルージェイズ傘下の3Aバッファロー戦の5回から2番手として登板した。
0-3の場面だったが、先頭から3者連続四球で満塁とし、7番キャンセルこそ空振り三振に仕留めたが、続くロデンにはストレートの四球で押し出し。さらに9番ヒラルドには犠飛を許して降板した。最速は99.8マイル(約160.6キロ)を記録したが、制球難は全く解消されていない。
今季はメジャーでの登板はなく、これで3Aでも14試合に登板して1勝0敗2ホールド、防御率10.95。依然として結果を残していない状況に、
「このままでは、藤浪のアメリカ生活は9月22日が最後になる可能性がある」
と指摘するのは、現地ジャーナリストだ。
メジャーのシーズンは162試合だが、3Aは150試合しかなく、現時点での最終戦は9月22日となっている。メッツは現時点で、ワイルドカードでのポストシーズン出場の可能性を残している。だが、その可能性がほぼ消滅して9月に入れば、来季以降を見据えて多くの若いマイナー選手を昇格させる「お試し期間」となる。
1年契約でメジャー登板ゼロ、そして30歳の藤浪に与えるチャンスはないだろう。メジャー関係者が厳しく指摘する。
「確かにあのストレートは魅力ですが、ストライクが入らなくては使いものになりませんからね。マイナーにもストレートの速さだけなら藤浪クラスの投手はゾロゾロいる。メッツ以外のチームも、もはや触手を伸ばさないでしょう」
渡米後、自らの情報を発信をしてきたSNSの更新は、七夕の日を最後にストップしたまま。もはや発信する情報すらないのだろうか。
(阿部勝彦)