ある芸人が、女子アナのピンチを救っていたという裏話が披露されて、視聴者を驚かせた。
バラエティ「耳の穴かっぽじって聞け!」(テレビ朝日系)の8月6日放送分で紹介されていたエピソードだが、番組では「テレビの裏方の本音」というテーマで、テレビ業界で働くヘアメイクさんたちに「仕事中にガチで惚れた男性芸人は誰?」という匿名アンケートを実施していた。
そこで「本当にさりげなく、スッとワンピを上げてくれたんです…」と、上半身のアンダーの後ろ部分が完全に出てしまった状態で収録に臨んでいた女子アナを救ったとして、匿名だからこそ明かせる人気芸人の知られざる男前エピソードが明らかになったのだ。
その女子アナは、背中が大きく開いたワンピースを着ていたことが原因で、恥ずかしい状況に陥ってしまったわけだが、本人はアンダーの後ろ部分がまる見えになっていることには気づいていなかった。
だが、それが見えていたスタイリストを含めた現場の女性スタッフたちはかなり焦り、直すために現場に入るタイミングを探っていたという。ところがその最中、ある芸人がさりげなく女子アナのワンピースを上げてくれたことで問題は一気に解決。女性スタッフたちはその芸人のスマートな対応にキュンとしてしまったというわけだ。
一歩間違えればハラスメント扱いされてしまいそうな行動だが、エピソードを聞いたとろサーモンの久保田かずのぶと、ウエストランドの井口浩之は、芸人の中にそんな人物がいることに驚いていた。
井口は、その芸人がくりぃむしちゅーの上田晋也だと一度は予想。しかし、考えを巡らせるうちに〝男前じゃなければそんな行動は許されない〟と分析し、「上田さんのビジュアルじゃ無理だ」と失礼発言をして、最終予想回答をEXITの兼近とした。
ところがなんと、その正体があのナルシスト芸人NON STYLEの井上裕介だったとわかると、スタジオ中がのけ反ってしまった。
スタッフから正解を聞かされた途端、久保田は「冷めた~」とひと言。そして「ハッキリ言います。セクハラです」と、期待を裏切られたことでかなり拍子抜けした様子を見せていた。また、視聴者からは「意外と男前でびっくり」「答えを聞いてガッカリ」と、様々なリアクションがあったようだが、芸人への取材経験が多いエンタメ誌ライターは今回の正解にうなずいた。
「意外にも、井上は女性に対して気遣いができることで有名です。下世話な話でいえば、5年ほど前に『300人斬り』を公言していることから、かなり女性慣れしているという印象を受けますね。ですから、今回のエピソードを聞いて『なるほど』と思いました。収録中にさりげなく女性の衣装を触って直すというのは、かなりの高等テクです。遊び人ですから簡単に胸キュンしないほうがいいとは思いますが、仕事中に大ピンチを救ってくれたという意味で、スタイリストさんやメイクさんの目線では救世主のように見えたのは当然でしょう」
とはいえ表向きは、井上は女性芸能人が〝ボディタッチされたい〟芸人枠ではない。例えば18年放送の「行列のできる法律相談所」(日本テレビ系)では、落ち込んでいる吉岡里帆を芸人たちが励ます企画があった。そこで井上が吉岡をバックハグして、耳元で「愛してるよ」と囁くと、吉岡は「キャー!やめて!」と本気絶叫で拒絶していた。また番組中、吉岡がその後も「怖い怖い怖い」とかなり動揺していたことで、吉岡ファンからは殺害予告的なコメントが出るほどの騒ぎとなっている。
今回は世間の井上に対するイメージとは180度違う男前エピソードだったが、女性に対して気遣いのできる性格というのはどうやら事実のようだ。
(田中康)