およそ2週間にわたり熱戦が繰り広げられたパリ五輪。今大会において、選手以外で最も目立ったのは、フジテレビの五輪中継スペシャルキャスターを担った石川佳純だ。
自身が第一線で活躍した元卓球日本代表だけあって、レポートは的確そのもの。中継での落ち着いたたたずまいは、本職のキャスター顔負けだった。「パリ五輪中継の金メダル」は間違いなく彼女だろう。
中でも選手に寄り添った取材として大いに称賛されているのが、大会中に利き手にケガを負いながら卓球女子シングルスで銅メダルを獲得した早田ひなへの気遣いだ。
それは8月4日の「Mr.サンデー」でのこと。番組に出演した石川は準決勝戦後のインタビューの際、3位決定戦に回ることになった早田が負傷していることに気付きながらも、
「早田選手が言うまでは、私は聞かないっていうふうに質問をさせていただきました」
とコメント。取材現場で「アスリートファースト」を体現してみせたのだった。
そんな石川をめぐり、早くも業界内では「五輪終了後のキャスティング」の話題でもちきりだ。フジテレビスタッフが言う。
「CMオファーが殺到し、各局の番組で争奪戦になるのは間違いありませんが、フジテレビとしては五輪が終わっても、どうしても彼女を手放したくない。すでに出演を打診しているとのことで、レギュラー就任濃厚な番組名が出ています」
その番組はなんと「めざましテレビ」だというのだが、
「健康的で爽やかなイメージの石川は、朝の番組にピッタリ合う。熾烈を極める朝の視聴率競争に、大いに貢献してくれるでしょう。フジテレビは『週に1日だけでも』と『めざましファミリー入り』を熱望しています」(前出・フジテレビスタッフ)
石川は首をタテに振るのだろうか。
(川瀬大輔)