今年4月にAKB48を卒業し、現在はタレント活動に精力的に取り組んでいる柏木由紀。
06年に3期生としてAKBに加入し、歴代最長6233日(17年)もの間、グループに在籍したレジェンドメンバーだ。
32歳まで国民的アイドルであり続けたことは偉業とさえ感じるが、実はそこまでアイドルを長く続けられたことにはちょっとした裏話があった。
8月10日にABEMAで配信されたバラエティ「しくじり先生 俺みたいになるな!!」では、同じく元AKB48の内田眞由美が先生役を務め、アイドルが焼肉店を経営するまでの道筋を紹介した。
内田によれば、若手が次々とグループに加入していたことで、人気の低いメンバーは事務所から呼び出しをくらい「進路相談」を受けることがAKB内であったという。
そして、呼び出しを受けるのは「だいたい20歳を超えた不人気メンバー」とのことだが、内田は19歳の時にすでに呼び出され、実家が焼肉店を経営していることから、社長に焼肉屋を薦められたという裏話を明かした。
そんな中、生徒役で出演していた柏木に、不人気メンバーが事務所に呼び出され進路相談を受けていたことを知っていたかどうか質問される一幕があった。
それに対し柏木は、最後の数年は「事務所に来れる日ありますか」と言われたようだが、本人いわく「ちょっと怪しいな」と感じたようで、その要請を無視して3年くらいやり過ごしたという。この裏話をアイドルに詳しいエンタメ誌ライターがさらに解説する。
「2019年に、生放送の音楽特番で『私はAKBとアイドルが大好きなので、30歳までAKBを卒業しません』と発表したことが当時話題になった柏木ですが、やはりどうやら30歳を超えたあたりから、ちょくちょく事務所からは声が掛かっていた。その呼び出しに一切応じていなかったようですね。今回、本人は『ちょっと怪しい』と発言していますが、実際のところは引退勧告が頭をよぎっていたようで、完全無視することを貫いていたようです」
柏木がまだグループに在籍していた頃、総合プロデューサーの秋元康氏から「本当に、柏木は何歳までいてもいい。結婚しても、柏木がいいならずっといたらいいよ」と声をかけられ、仮に結婚してもグループに居続けていいという許可が出ていると説明していたのだが、
「秋元氏の発言がありますし、AKB48の全盛期を支えたメンバーですから。本人が続けるというならと大目に見られていたことは間違いない。しかし、AKBはある時期から坂道グループに人気で追い越されたわけですから、通常なら焼肉屋になった内田ではありませんが、グループの血を入れ替えるために柏木は戦力外通告を受けても不思議ではなかった」(前出・エンタメ誌ライター)
プロ野球チームではないが、アイドルグループもベテランに気を使いながら戦力を整えていると考えると、運営するのはとても大変だ。
(本多ヒロシ)