社会

搭乗前のラウンジでカレーも焼きちゃんぽんも取り合いに…関西国際空港の「食事難民」事情

 南海トラフ地震や台風などの懸念がある中でのお盆休み。今年は外国人観光客の出入国も相まって、多くの人々が空港を利用するが、問題になるのが空港内の飲食店の価格の高さである。インバウンド向けの高額設定がなされており、日本人旅行者にとっては手が出しにくい状況となっている。

 関西国際空港第一ターミナルを利用する際、食事をしたい人は保安検査場に入る前の、2階のフードコートで食べるのが無難である。また、ラウンジを利用して食事を楽しむのも一案だ。

 そんな中、関空のラウンジで食事をした男性から、次のような声が上がった。

「空港内の飲食店が高いので、ラウンジで食事をしようとしました。プライオリティーパスが使えるラウンジでは食事が提供されないか、有料の場合が多いのですが、ANAラウンジでは無料で食事ができます。中でも人気が高いのはオリジナルカレーですね。しかし、考えることはみな同じなのか、ラウンジに入った途端、カレーに長蛇の列ができていました。それだけの人がいるため、すぐにカレーがなくなってしまいましたよ」

 ANAラウンジにはカレーの他にも焼きちゃんぽんやハンバーグといった人気メニューがあり、それらもすぐに品切れとなったという。

「焼きちゃんぽんは取り合いになり、私も食べられませんでした(笑)。ラウンジでゆっくりと食事をしながら搭乗時間を待つ…なんていうのは、もう昔の話かもしれません。混んでいる時は椅子にすら座れないこともありますし、まだフードコートの方が落ち着いて食事ができるかもしれません」(前出・男性)

 昨年12月にリニューアルを終えた関空では、出国審査場が南北2カ所から中央1カ所にまとめられたものの、混雑が緩和されない状況が続いている。これに加えて、お盆休みには安い食事を求める旅行者たちで、さらに大混雑。「食事難民」の嘆きが聞こえてくる…。

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