番組の考案したゲームで勝利すれば、出演者が欲しい商品をプレゼントしてもらえるといった企画は、バラエティ番組で目にすることが多い。
だが、そうした企画ではご褒美をもらう側の芸能人はあまり高額な商品をおねだりしないという配慮が必要になるものだが、乃木坂46の〝クレイジーガール〟与田祐希は相変わらず容赦がなかったことで視聴者を沸かせている。
メンバーが番組MCのバナナマンとともに家電量販店でロケを行った、8月11日放送の「乃木坂工事中」(テレビ東京系)では、そこでちょっとしたゲームに勝つことができれば、欲しい家電がプレゼントされるという企画が行われた。
最新家電の品揃えが十分な家電量販店ということで、バナナマンは「そんなに金額いかない程度にね」とメンバーたちに釘を刺していた。
そんな中、与田はアイロンをかけずとも服のシワを伸ばすことができるというハンガー型の乾燥機をお目当ての商品として紹介。お値段は1万2800円で十分許容範囲な金額であったわけだが、店内を回りながら、他にも気になる商品を見つけてしまったようで迷いが生じてしまったのだ。
そして「前回、洗濯機買ってもらったじゃないですか。結構進化してるみたいで、最新の洗濯機…」と言い出し、これにバナナマンが固まってしまった。エンタメ誌ライターがかつての戦慄場面を振り返る。
「2020年の放送で、同様のお買い物企画が家電量販店で行われました。その時の与田は、先輩メンバーの白石麻衣が当時愛用していたというドラム式洗濯機をご褒美で獲得しています。しかし、そのお値段はなんと約33万円。バナナマンの日村勇紀と当時の乃木坂のキャプテンだった秋元真夏(現在は卒業)が与田のおねだりに負けて、折半してプレゼントしていました。実は当時、それほどの超高額商品をプレゼントされながら、与田からのお礼がなかったと日村や秋元が口にしたことで、ちょっとした炎上騒動になったのです」
今回、その与田から「洗濯機」という言葉を聞いた日村が固まるのは当然。相方の設楽統までがこの時ばかりは「そりゃないよ。値段が跳ね上がるのは禁止です」と真面目に指摘していた。
実際には与田は洗濯機を欲しかったわけではなく、ネタとしてぶち込んだつもりのようだが、与田の普段からのクレイジーぶりが仇となり、バナナマンに通じなかったというわけだ。
一方で、今回の企画で好感度を爆上げしてしまったメンバーがいる。
東京藝大に通うインテリメンバーの池田瑛紗は「全国ツアーにちょうど持っていきたかったんですよ」と笑顔で話し、価格が3000円ほどのハンディファン(手持ち扇風機)をリクエストした。
これには日村が「よく、このいろんな家電の中で安いの選んだね」「こんな安いの言ってくれると、良い子だなって思うよ。頭も良いし」とベタ褒め。池田の配慮に感謝していた。ファンからも「空気が和んだ」「与田のクレイジーさを笑いに転化させる見事なムーブ」と、池田への絶賛が目立った。
一見、漠然とお店を回っているだけに見えるお買い物企画だが、そこでの言動や立ち回りは、炎上リスクを孕むと同時に、好感度を上げるチャンスでもある。そのどちらにも繋がってしまうのは改めて興味深い。
(石田安竹)