17日間にわたり、選手1万1000人が参加して329種目が行われたパリ五輪では、日本は全競技で金20、銀12、銅13で合計45個のメダルを獲得した。テロの脅威にさらされたが、頑丈な警備で未然に防ぎ、大会運営も中止などの大きな事故はなかった。
これに「ようやく終わってくれてよかった」と安堵しているのが、日本テレビスポーツ局の関係者だ。というのも、パリ五輪番組のメインキャスターとして現地入りした櫻井翔のアテンドに、スポーツ局が忙殺されたからなのだと…。日本テレビ関係者が振り返る。
「ドラマ撮影などが忙しく、櫻井は明らかに準備と下調べ不足のままフランス入りしていました。インタビュー内容や質問は、ほぼ局側が用意していましたね。やっていたことは、打ち合わせで競技のポイントや選手の立ち位置をスタッフが説明して少しメモするくらい。五輪キャスターといいながら、それほどスポーツに関心がないのか、表面的で薄っぺらい、短いコメントしか放送できませんでした。それ以外はディレクターに任せてカンペを読むだけの平常運転で…」
ドラマ「笑うマトリョーシカ」の撮影のため、フランス入りしたのは開幕から約1週間後。現地では取り巻きを引き連れ、スタッフとは別の高級ホテルに宿泊していた。
「日本テレビはフランス滞在中のギャラ1日あたり100万円超を櫻井サイドに支払っています。テレビ不況で経費削減が叫ばれているので、今後はタレントキャスターの扱いが変わっていくでしょう」(前出・日本テレビ関係者)
なにやら局内の評判は芳しくないようだが、このままでは「次の五輪レポート」はないかもしれない。
(田中晃)