石破茂、河野太郎、茂木敏充、上川陽子、小泉進次郎、小林鷹之、高市早苗、野田聖子…合計11人が総裁の座を目指すという、史上まれに見る大激戦。自民党総裁選をめぐって、水面下での工作活動が活発化している。
早い段階の世論調査では、メディアで発言する機会が多く、知名度が抜群でネット人気もある石破氏がダントツだが、党内に敵が多い。そのため、出馬に必要な20人の推薦人を集められるかどうかが微妙といわれる。推薦人集めが高いハードルになるため、最終的には5~6人の立候補になる可能性がある。
上川氏と高市氏、野田氏は日本初の女性総理を目指すことになるが、注目株はいずれも40代の小泉氏と小林氏だろう。小泉氏は言わずと知れた小泉純一郎元首相の次男であり、親子での総理を目指すことになるが、ここにきて本命視され始めたのが、「コバホーク」こと小林氏だ。
「小林氏は経済政策に優れ、経済力と連動して外交力を高めることを公言。若いし、ガチの政治力があるので、若手議員を中心に待望論が巻き起こり、出馬となりました」(政治部デスク)
とはいえ、知名度と強力なバックが付いている、最年少の小泉氏にかなうかどうかだが、
「小泉氏のバックには、同じ神奈川県が選挙区の菅義偉元総理、そしていまだにキング・メーカーとして君臨する森喜朗元総理がいる。仮に小林氏との決選投票になった場合、菅氏と森氏が裏工作でしっかり票を取りまとめるはずだ」(永田町関係者)
小泉氏の妻は、フリーアナの滝川クリステル。2019年8月に小泉氏との結婚を発表し、すでに2児のママとなっている。
「このままいけば、女子アナ初のファーストディーの座をゲットするかもしれません。本人は動物愛護などに力を入れているので、総理夫人となって発言に影響力を持てば、自身の活動にもっと力を入れ始めるでしょうね」(前出・永田町関係者)
最年少総理が誕生した際には、滝クリはどんな「勝利宣言」をするか…。
(高木光一)