〝自分大好きキャラ〟が確立され、バラエティ番組で存在感が増してきたのが、AAAの宇野実彩子だ。
お盆真っ最中に放送された「上田と女がDEEPに吠える夜」(日本テレビ系)では、宇野は「承認欲求は全然ない方だと思ってる」と言い放った。すると、共演者たちが一斉に騒然とし、出演していたファーストサマーウイカからは「承認欲求の権化ですよ」と容赦ないツッコミが入る光景が夏休み中のお茶の間に広く伝わってしまった。
実際、宇野のSNS投稿でブランド品をさりげなく写り込ませたりと、その承認欲求の強さはファンの中では有名だ。
そんな本人だけが自覚していない「承認欲求モンスター」ぶりが、8月20日放送された同番組で遺憾なく発揮されてしまった。
この日は「いき過ぎカテゴライズ」というテーマで、出演者のパーソナルカラー診断や、顔タイプ診断が実施された。
宇野はパーソナルカラー診断の結果、「イエベ春」にカテゴライズされた。ちなみに「黄色味・オレンジ色味」が強い場合はイエベ、「赤色味・ピンク色味」が強い場合はブルべと診断される。
宇野が診断された「イエベ春」は明るく鮮やかな色の服が似合う「春に咲く花のような雰囲気」というわけだが、「イエベは(ブルベに)めっちゃ負けてるなって思います。ブルベ発言、かなり怖いです」と、宇野は落ち込んだ表情で「ブルべ」に対する対抗心を燃やした。
かと思えば、その後に行われた「顔タイプ診断」で、可愛らしさと大人っぽさを兼ね備えた顔立ちである「フェミニン」にカテゴライズされると、今度は結果に大いに満足した様子で「8種類のカテゴライズの中で(フェミニンが)一番上だと思うんですよ!」とドヤ顔を披露。そして「だからイエベとか関係なく、顔の作りがフェミニン、トップだから。たぶんもう大丈夫です」と、ものの見事に自己完結させてしまった。
ところが、相変わらずの「宇野ワールド」に拒否反応を示す視聴者が大量発生してしまった。女性誌記者が番組放送後の反響について話す。
「モデルでタレントの〝ゆめぽて〟こと川端結愛が『イエベよりもブルベの方がランクが上という感覚がある』と話していましたし、確かにイエベであることに劣等感を感じる若い女性が多いのは事実です。ですが、ハタチのゆめぽてはまだ理解できますが、宇野は38歳のアラフォー世代です。実際、その手の診断に関心を示さない同年代がほとんどの中、パーソナル診断の結果でマウントを取ろうとする宇野はどうなのかと…」
過去にバラエティで「私はこの世界の主人公だと思って生きているので。皆様は愉快な仲間たち」と発言していた宇野。本人は周囲の人間のことは気にならないタイプだと話していたが、今回の番組終了後の「単純に自分が他者よりも優れていると思いたいタイプの人間」という視聴者の指摘がドンピシャだと感じてしまった人が多い。
しかし、己に対する勘違いから「承認欲求モンスター」が生まれたとするなら、もはや〝愉快な仲間たち〟である周囲が止めることはできないだろう。
(権田力也)