スポーツ

浦和レッズが「まるでJ2」でサポーターぶ然!目玉プレイヤーが「埼玉の泥船」から一目散に逃げている

 J1第28節の浦和レッズ対川崎フロンターレの一戦が8月24日に埼玉スタジアムで行われたが、雷雨の影響で浦和が1-0でリードして前半を終えた時点で中止となった。

 浦和は、8月7日の第25節の柏レイソル戦が荒天の影響で同じく中止になっているだけに、これは不運としか言えない。

 しかしこの日、天候以上に話題になったのは川崎戦での先発メンバーだった。サッカーライターが理由を説明する。

「知名度のある選手はベテランGK西川周作くらいでした。その他のメンバーでは、海外リーグを経験しているFW関根貴大やパリ五輪メンバーのDF大畑歩夢が一応は出場していましたが、正直、よほどのサッカー好きでないと顔と名前が一致しないレベルでした。SNS上では〝J2メンバー〟などの言葉が飛び交い、かなりザワついたんです」

 浦和といえば、2006年に悲願のJ1優勝を果たし、アジアの頂点を決めるAFCチャンピオンズリーグを07年、17年、22年と3回制した名門だ。

 自他とも認める金満クラブは毎シーズン国内屈指のタレント軍団として、今シーズンは開幕前に清水エスパルスから点取り屋のFWチアゴ・サンタナ、FCユトレヒト(オランダ)でプレーしたFW前田直輝、さらにセリエAのASローマ(イタリア)からFWオラ・ソルバッケンまで獲得した。当然、優勝候補筆頭の下馬評だったが、フタを開けてみれば…。

「好不調の波が激しく、自慢の攻撃陣がうまくかみ合わず、優勝争いから早々に脱落しました。クラブの迷走ぶりを表すように、これまで浦和を支えてきた元日本代表のDF酒井宏樹、鉄壁の守備を誇ったDFアレクサンダー・ショルツ、かじ取り役のMF岩尾憲が夏にクラブを去り、移籍の目玉だったソルバッケンはケガでほとんどプレーしないまま、期限付き移籍を延長することさえなく、6カ月でイタリアに帰国。そして7月に酒井からキャプテンの腕章を引き継いだMF伊藤敦樹までが、わずか就任1カ月で海外挑戦を決めてクラブを去ったのです」(前出・サッカーライター)

 聞いているだけでサポーターが顔面蒼白となるのが目に浮かぶが、ただし知名度のある選手たちが移籍しただけのことで、今回の〝ザワつき〟が広がったわけではない。

 今夏には、日本代表入りがウワサされるMF本間至恩をクラブ・ブルージュ(ベルギー)から獲得している。昨年は元日本代表のMF中島翔哉やFCバルセロナB(スペイン)に所属していたFW安部裕葵が加入したが、やはりレギュラーに定着しなかった。

 それもあって、かつてのタレント軍団の面影がまったくない、玄人が見てもなかなか渋い先発メンバーだったのだが…。ファンがザワついているのは、浦和が陥ってしまった負のスパイラルについてだ。この懸念は、監督の人事にも波紋を広げている。

「暫定で11位(8月24日現在)に低迷する浦和は、就任1年目のペア・マティアス・ヘグモ監督に今季限りでの解任説が浮上して、やはり騒がしくなっています。23年シーズンはマチェイ・スコルジャ監督が1年で退任しているだけに、まるで将来のビジョンが見えないフロントに対するサポーターの不満が爆発寸前なんです」(前出・サッカーライター)

 結果、その場しのぎの〝J2〟のようなメンバーでの低迷だ。現状はまるで先のない「埼玉の泥船」とさえ言える。はたして、ライバルのクラブから憎まれるほど強かった名門の復活はいつになるのだろうか。

(風吹啓太)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
暴投王・藤浪晋太郎「もうメジャーも日本も難しい」窮地で「バウアーのようにメキシコへ行け」
3
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
4
侍ジャパン「プレミア12」で際立った広島・坂倉将吾とロッテ・佐藤都志也「決定的な捕手力の差」
5
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論