全豪オープンでフェレールにストレート勝ちし、2012年以来の全豪ベスト8入りを果たした錦織圭。準々決勝では前回王者のワウリンカにストレート負けしたものの、今年は四大大会でも上位入りの常連となりそうだ。
「やはり13年12月からコーチに就いた元全仏王者のマイケル・チャンの存在が大きいですね。チャンは錦織に今までより一歩前に出ることを指示しました。錦織は身長178センチと、トップ選手に比べると小柄。左右に揺さぶられ、足が追い付かなくなることがよくありました。それを一歩前に出ることでカバーしたんです。また、錦織に『自信を持て。自分を信じろ』と繰り返し言い聞かせ、昨年の全米オープンの際は、ケガの手術明けで出場を躊躇する錦織に、『絶対に出ろ。試合をしていくうちに調子は良くなる』と強く進言したそうです。チャンの言うとおりになりましたね」(テニス誌記者)
また、チャンは錦織に「メディアを味方につけろ」とも指示したという。テニス誌記者が続ける。
「『大会まで間隔がある時期はメディアに対応する。強くなって態度が変わったと思われるのはマイナス。今まで出ていたテレビ番組にも出るべきだ。逆に大会直前は公式のもの以外、最低限の対応しかするな。普段、快く応じていれば、メディアが圭を悪く言うことはない。むしろ集中させてあげようと味方になってくれる』と言ったそうです」
チャンとのタッグで、錦織が四大大会を制覇する日は近そうだ。