2026年サッカーW杯アジア最終予選の初戦、中国戦を9月5日に控え、五輪代表の中からA代表でプレーするのを見たい選手を、元日本代表の城彰二氏が自身のYouTubeチャンネルで発表した。
城氏は下の世代の突き上げが日本代表をレベルアップさせるため、五輪代表選手の台頭が必要だと訴え、3人の選手をピックアップ。真っ先に挙げたのは、ゴールキーパーの小久保玲央ブライアンだった。
「守備範囲も広いし、足元もうまいし、反応も早いしで身長も高いて考えるとやっぱり、すごくいいゴールキーパー」
そして、こんな極秘情報を明かしたのである。
「実はもっと前にフル代表に、という話があったんだけど、裏情報で聞くと、自チームで試合に出ていなかった。サブゴールキーパーとしてやってた時期がすごく多くて、だから呼ばない、みたいな話があった。もしかしたら早々に呼ばれてたかもしれない。そのぐらいの逸材だから、今大会も能力を見せてくれたと思うし、俺は一番に彼を推したい」
自身と同じFWの細谷真大にも期待しているというが、
「好きなタイプ(のFW)。だからあえて厳しく言うんだけど、柏でプレーしているのをずっと見てるんだけど、外すんだよね、シュートを。チャンスに決められないっていうのが多いんだよね。ここで決めなきゃいけないところを外してしまったり、逆に難しいのをゴールしたり。だから確実性をもう少し積み重ねたら多分、A代表にいける。そういうポテンシャルは持ってる」
少し厳しめの評価となった。
五輪代表の中で最もポテンシャルが高いと評価したのは、藤田譲瑠チマだった。
「技術はピカイチだし、視野の広さ、ゲームの展開力とか、守備と攻撃に関しても力がある」
ところが、A代表でレギュラーをつかむのは難しいというのだ。その理由はというと、
「昔からコンディションが良くない時に消える時間が長い。中盤の選手ではちょっとありえないぐらい長い。この消える時間をなくさないと、A代表のレギュラーは難しいと思う」
藤田と同じかそれ以上に期待しているという高井幸大には次のように言及し、大絶賛である。
「高井選手は伸びると思うな。ひとつ下の世代でオリンピックで入ったけど、身長と対人の強さ、あとフィードがうまい。冨安(健洋)を越えてくるんじゃないか。本当にサッカーをよく知ってるし、ポジショニングもすごくいい。俺はもう、すぐにでも呼んで使え、って思う。経験させて、って」
ここで挙げた人の中で最終予選のメンバーに選ばれたのは、細谷と高井。城氏の期待に応えるプレーができるのか、中国戦の結果以上に気になる。
(鈴木誠)