アメリカの「ネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権」で6連覇を達成した小林尊氏が「最後の戦い」に挑んだ。小林氏について、エンタメ誌記者は次のように解説する。
「日本の『TVチャンピオン』(テレビ東京系)の大食い特集番組に登場し、赤阪尊子さんや新井和響さんらトップファイターを抑えて優勝。フードファイターのトップに躍り出ました。2011年にアメリカのホットドッグ早食い大会『ネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権』に初めて出場するといきなり優勝し、2006年まで6連覇を達成しています。2010年からは大会と契約でモメて出場せず、ハンバーガーやピザの早食い大会に出場し、根こそぎ優勝をさらっています。アメリカに生活の拠点を移し、フードファイトをスポーツとして広める活動を行っていました」
46歳になる小林氏は、ついに最終決戦を決意。米ラスベガスで開かれたイベントで、長年のライバルであるジョーイ・チェスナットと1対1の戦いに挑んだのである。
このライバルについて、先のエンタメ誌記者は、
「カリフォルニア州出身のフードファイターで、2005年にネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権に初めて出場し、小林氏に負けて3位に終わりました。しかし2007年に初優勝し、小林氏の7連覇を阻止。その後、小林氏のライバルとして、互いにしのぎを削ってきました」
これまでの実績からすれば、小林氏の最後の戦いの相手にふさわしいと言えるが、人柄はそうでもないようだ。試合前に小林氏がXで何度も告発したのは、チェスナットの嫌がらせだったのである。
大会の宣伝のために朝のショー番組に2人で出演すると、小林氏が英語に手こずっているのをいいことに、小林氏の話を勝手にしゃべりだし、印象操作を行ったと投稿。
「こっちが英語不得意で反論するの大変だと知ってて。やっぱ卑怯で品のない人間性変わらない」
厳しい言葉でチェスナットを批判したのである。
さらに大会直前にルールやホットドッグ提供のしかたなどを確認する際、チェスナットは大会のルールが小林氏に有利だと言い出し、大会を放送するNetflixに小林氏が頼んだのだと、濡れ衣を着せてきたという。小林氏の怒りを以下に列挙してみよう。
「一番最初にチェスナット側と話し合い、お互いが納得して〝その後に″どちらもネットフリックスと契約を結んだのになぜいまさら騒ぐのか? また印象操作?」
「チェスナットがルールは小林のためにつくられたんだ!とわめくことでこの試合の価値をどれだけ落としているか? 大会開催に関わる全ての人への侮辱でもある」
「倫理観、フェアプレイ精神、大会関係者や対戦相手へのリスペクトがないモラルのない恥ずかしい行為だと思ってる」
「日本で引退試合できなくて、対戦者の国まできてるのにそのうえ、小林に有利なルールで小林がネトフリに頼んだんだと根拠のないこといわれたらマジでたまらん こんなことを言うのって、自分の品を落としてるっていう感覚がないんだよね 価値観の違いを感じる」
そんなチェスナットの嫌がらせが功を奏したのか、対戦は小林氏が66個、チェスナットが83個を食べて小林氏の負け。小林氏は引退を表明したが、雪辱を果たすために引退を撤回して再戦し、リベンジしてほしい。
(鈴木誠)