テリー もう役者はやらないんですか。
岡崎 いえ。今までは脚が悪くてしゃがむこともできなかったのでお断りしてたんですけど、もう治りましたから。全然やりたいですね。
テリー 脚は何年ぐらい悪かったの?
岡崎 10年近く。
テリー じゃあ、10年ぐらいゆっくり歩いてたんだ。歌は?
岡崎 歌は座ってても歌えるので。
テリー もう立って歌えるの?
岡崎 歌えます。この間、ステージで走り回りました(笑)。
テリー またライブがあるんですよね。
岡崎 はい。10月13日に「JZ Brat」というところで。
テリー どんな内容に?
岡崎 ドラマの主題歌であれ、「私は忘れない」であれ、「ドゥー・ユー・リメンバー・ミー」であれ、私の若い頃からのファンの方が喜んでくれるような曲は全部歌います。それから昨年「Now to Now」というアルバムも出しましたので、そこに入っているようなオリジナル曲も。「いくつになっても情熱があって、好きなことを忘れないでハッピーにチャンレンジしていく気持ちって素敵だね」っていうのがテーマです。
テリー いいですね。友紀さんは今70歳でしょう。そうすると、「おくさまは18歳」が「おくさまは70歳」になったわけですよね。
岡崎 そうですね、はい。
テリー 飛鳥(岡崎が「おくさまは─」で演じた役名)は今でも聖蹟桜ヶ丘に住んでるんですか。
岡崎 ああ、そうでしょうね、たぶん。
テリー 旦那(石立鉄男。飛鳥の夫役)はもう亡くなっちゃいましたよね。
岡崎 そうなんです。未亡人になっちゃいました。
テリー その飛鳥は今、何してるんだろう。聖蹟桜ヶ丘でパートで働いてる?
岡崎 パート? あ、いいですね、それ。
テリー いいですよね。そういうのを考えません? 僕はそういうのを考えるのが好きなんですよ。当時はポツポツとしか建ってなかった家が今はたくさん建ってますよね。飛鳥は今もあそこでたくましく生きてるんじゃないかなぁ。
岡崎 面白い。あそこ坂が多くて、階段が多くてね。だから鍛えられてると思いますね。
テリー パートじゃなくて商売とかやってるかもしれないですね。
岡崎 商売‥‥。私が好きだから言うんじゃないんですけど、私はパフェバーをやりたいんですね。甘いのが好きだから。いろんな種類のパフェを出すバーをやりたいって、もう何十年も前から言ってるんです。
テリー ということは、それやってますね。
岡崎 そうだと思います。
テリー こういうことって誰かと話さない?
岡崎 あんまり話さないですね。だって、お友達とか知ってる人がみんな天国に行っちゃってるから。
テリー じゃあ今度、俺と話しましょうよ。
岡崎 話してくれます?
テリー でね、それを次の本にするの。
岡崎 小説?
テリー 小説は面倒じゃない。だから「おくさまは70歳-70の出来事-」みたいな感じで、1ページずつ箇条書きで書いていく。でね、「いじわるばあさん」みたいな感じで、ドラマ化するの。
岡崎 やったー! 「いじわるばあさん」みたいな感じ、好き(笑)。ぜひトライしたいです。
テリーからひと言
本を読んでも聡明な人だと思ったけど、実際に話してみたら余計にそう思ったな。「おくさまは70歳」ぜひ考えましょう。俺も色々アイデア出しますよ!
ゲスト:岡崎友紀(おかざき・ゆき)1953年、東京都生まれ。小学生の時に「東宝芸能学校児童科」に入学。8歳で舞台デビュー。以降、舞台、テレビドラマ、バラエティー番組など多方面で活躍。1970年にスタートした「おくさまは18歳」「なんたって18歳!」「ママはライバル」(すべてTBS系)の主演シリーズは高視聴率を記録した。また1970年には歌手デビューし、「私は忘れない」「ドゥー・ユー・リメンバー・ミー」などのヒット曲がある。1976年よりNPO法人の理事を歴任。動物保護と環境問題に取り組み、長くボランティアとしての活動を続ける。NEWアルバム「Now to Now」発売中。10月13日(日)、東京・渋谷「JZ Brat」にて「岡崎友紀 Live atJZ Brat Vol.2 Love&Peace&Smile」開催。最新著書「なんたって70歳!」(與陽館)発売中。